生ガキや焼きガキもいいけれど、サックサク衣のカキフライはやっぱり皆が大好きな味。老舗が守る王道の味から行列店の名物の味まで、とびきり旨い名店をご案内します!

三友のカキフライ(エリア:人形町)

驚くなかれ!衣に詰まったカキの迫力

こぶし大のフライをざっくり割れば、中からギュッと詰まったカキがゴロゴロと顔を出す。シーズン始めの秋なら1つに小ぶりのものが10個以上も入るというから驚きだ。春は大ぶりが2、3個と、時季によって変わる味の違いが堪能できる。

カキフライ(上)1250円(ランチ)

 実はカキフライはもともと店になかったメニュー。「40年ほど前、たまたま食事に来た広島の養殖業の社長から『うちのカキを使ってほしい』と頼まれ、承諾したら毎日5堊ってきた。使い切れないから数個をまとめて揚げたらこれが評判になってね」と店主の伊藤さんは笑う。

 潰さないようふんわりと絶妙な力加減でパン粉を付けて揚げるのは職人技だ。まとめることで硬くならず、カキ本来の旨みが凝縮する。毎年10月〜4月の提供で定食は昼のみ。行列覚悟で向かうべし!

強過ぎない力でまとめるのがポイント

中は広島産のカキが7、8個(取材時)。粗めの生パン粉でこんがり揚げた衣は香ばしい。シーズン中は毎日10圓鬚曚椹箸だ擇

この地で約45年。夜はお造りやカキフライなどが入るコース主体だ

[住所]東京都中央区日本橋人形町1-10-8
[電話]03-3666-1684 
[営業時間]11時〜13時半、17時〜19時LO 土・日・祝 カウンター6席、座敷10名、計16席/昼は全席禁煙/夜は予約可/カード不可/サなし 
[アクセス]地下鉄日比谷線人形町駅A2出口から徒歩2分

レバンテのカキフライ(エリア:有楽町)

見た目も味も見事に完成された名物カキフライ

 うっとりするほど上品で美しい俵形。きめ細やかな衣はサクッと繊細な食感で、ミルキーなカキの旨みがあふれる極上の味わいだ

的矢がきのフライ 2060円

こちらは昭和22年創業の『レバンテ』が毎年10月〜4月まで提供している名物カキ料理のひとつ。創業者が三重県のカキ養殖業を支援しようとメニューに取り入れて以来、濃厚な味の三重県産を使っている。

 特に上質な的矢産がおすすめで、ボリュームと食感のバランスを考えてフライひとつに2個入る。この季節しか楽しめない看板の味を待ちわびる客も多い。

揚げ置きの余熱でジューシーに仕上げてます

薄い衣に包まれたカキはふっくら。自家製タルタルソースも付く。三重県浦村産は1480円

[住所]東京都千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム地上広場Aブロック2階
[電話]03-3201-2661 
[営業時間]11時半〜22時半(21時45分LO)、土・日・祝11時半〜20時半(19時45分LO) 12月31日〜1月4日 テーブル席74席、テラス席40席、計114席/分煙/予約可/カード可/サなし 
[アクセス]JR線ほか有楽町駅国際フォーラム口から徒歩2分

レストラン七條のカキフライ(エリア:神田)

ストレートにカキの旨さが伝わる名店の味

 かつて神保町にあった洋食&フレンチの名店が2013年に神田に移転。旧店舗時代から変わることなくファンを魅了させているのが、毎年10月〜3月までメニューに登場する三陸産のカキフライだ。

 カキはなるべく大ぶりのサイズを選んで仕入れ、あえて水で洗ったりせずに海水の風味や自然のままの味を生かしてひとつずつフライにしている。

 軽やかな食感の衣と磯の香りが弾けるクリーミーな旨さは決して家庭で真似できないプロの味。食材の質の確かさに加えて、名店ならではの腕の良さが分かる。昼も夜も1個単位で料理に追加注文できるのも嬉しい。

油切れが良いラードで揚げています

「味が濃い」とこだわる三陸産を使う。180度で3分ほど揚げ、余熱で火を通す。客のテーブルに運んだ時に一番いい状態に仕上がるよう心掛けているという

[住所]東京都千代田区内神田1-15-7AUSPICE内神田 1階
[電話]03-5577-6184
[営業時間]11時半〜14時、18時〜20時半(土は昼のみ) 日・祝 カウンター5席、テーブル22席、計27席/全席禁煙/夜は予約可/夜はカード可/サなし 
[アクセス]都営新宿線小川町B6出口から徒歩4分、JR線神田駅西口から徒歩5分