今作、コブラの迫力はすごいです!

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鈴木「3回にわたってお送りしてきた、アラフォーライター鈴木妄想×アラサー(元)漫画家Chaccoのオタク夫婦による、ハイローこと『HiGH&LOW』トークシリーズ。

【HiGH&LOW】アラサーオタク女子が“ハイロー”が好きすぎてHIROさんに手紙を書きました

今回は、いよいよ最終回!『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(以下『MOVIE 3』)の感想戦です。軽度のネタバレもありますので、ご注意ください」

Chacco「まだご覧になっていない方は、ここから下は読み進めないように気を付けてくださいね!」

『HiGH&LOW THE MOVIE 3』ネタバレ語り尽くし

シリーズ最速のスピード感!

鈴木「さて、感想なんだけど…今回は、かなり話を絞っていた気がする。これまでの作品は、怒涛の群像劇だったんだけど、『MOVIE 3』は、コブラと琥珀を話の中心に据えているっていうのが、とても分かりやすい。

これまでの劇場版3作の中で、最もドラマ部分のテンポがスピーディかもしれないね。次から次へといろいろなことが起こって、怒涛の情報量と展開に翻弄される感じ。Chaccoはどうだった?」

Chacco「率直な感想だけど、今回も久保監督が本気出したなって思ったよ。

事前に完成披露試写会の動画を見てたんだけど、久保監督が『コブラと琥珀が大好きで…ふたりのことを思いを詰めて撮ってきたから、すごく…』というあたりで嗚咽して、何も言えなくなってたんですよ」

鈴木「おお、そうだったんだ」

Chacco「それを見て、久保監督〜ッ!って心を打たれた後で、私も劇場で『MOVIE 3』を観まして、なるほど、そういうことか、という意図がわかったんですね」

鈴木「と、いうのは?」

Chacco「今回、コブラと琥珀の物語を完結させるにあたって、ああ、1、2とは毛色の違う作品にするぞ、と思っていたんだな、と。

派手な乱闘シーンだけではない映画にする、という意志を感じたんだ。砂ぼこりから浮かび上がってくるタイトルロゴからして、そういう印象があったね」

『HiGH&LOW』は、岩田剛典がコブラになる物語

鈴木「『MOVIE 3』では、コブラがとてつもない大変な目に遭うじゃないですか? ストーリーの中でもそうだし、岩田君、これ、撮影大変だったでしょう?って言いたくなるようなシーンがめっちゃいっぱいある」

Chacco「そのシーンにあたって、岩田君はかなり身体を作り上げたよね? あそこまで仕上がってるなんて! ちょっとウットリしちゃったよ」

鈴木「前半のあのシーンもそうだし、後半の爆破シーンでの、爆風の近さとか、ホントやばい! よくケガしなかったよなーって思った…」

Chacco「それ言ったら、無名街のエリ役の子(鈴木梨央)もすごかったなって感情移入したよ! コブラとあの爆風の中を行くって、お母さんがよくOK出したなって。親御さんにもありがとう、と言いたいよ」

鈴木「思わず、子役の親目線になるっていう(笑)。

それはともかく、今回の岩田君は、もう、コブラにしか見えない。なんていうか、身体全体がコブラというキャラクターになっている」

Chacco「アタシの一番好きなコブラのシーンは、焚火に火をくべながらブチ切れるシーン。ああ、コブラになったね、って」

鈴木「そうだね、岩田剛典が、本当にコブラになったんだね。ドラマシーズン2で、琥珀さんと龍也さんの下で、MUGENの新入り姿が似合っていたあの若者が…。役者さんとして、本当に成長したんだなぁ、と感慨深かった」

Chacco「なんだか犬みたいな可愛さがあったけど、今や一匹の狼になったんですよ。触れると斬るぞ、みたいな気迫がある。

その演技力が備わったおかげで、『コブラ、いろいろしょい込んで大変なんだね』っていうのも表現されているよね」

青春のきらめきが切なくて、目頭が熱くなる

鈴木「今作で、何度か『俺たちは大人になる』っていうフレーズが出てきたと思うんだけど、『MOVIE 3』を見て感じたのは、ハイローは“少年から大人になっていく間の青春”を描いた作品だったんだなぁ、ということだったのね。

ケンカばっかりしているゴロツキだった若者たちが、自分たちの力で、間違ったことをしている大人にNOを突き付けられるようになっていく、という」

Chacco「うんうん」

鈴木「とてもストレートだけど、力強いテーマ性を感じたんだ。そういう意味で、鬼邪高の村山が空に向けて吠えるシーンとかで、目頭が熱くなっちゃったんだよね。

なんか、こうやって、みんなもうすぐ大人になってしまうんだなぁ、って思ったんだよなー」

Chacco「みんな、若いがゆえに出来ること、ということ?」

鈴木「みんな、若いがゆえに出来ることを、今し終わろうとしている…。彼らの限られた青春時代が終わっていくのを、見ながら感じていた、というか…」

Chacco「ああ、なるほどね…。そこは、コブラのキャラクターにもにじみ出ていたかもしれないね」

『MOVIE 3』、九龍グループ豪華すぎ問題

鈴木「さてさて、コブラの話だけで字数がいっぱいになってしまいそうですが…」

Chacco「じゃあ、九竜グループ豪華すぎ問題を語らせて! 今回、冒頭に“岸谷五朗劇場”があるじゃないですか?」

鈴木「『MOVIE 2』最終盤の名台詞、『隠蔽できるんだよ…』から続くシーンですね(笑)」

Chacco「岸谷さんの起用は大正解だったと思うし、そこで、コブラちゃんたち、本当にヤバいことに首を突っ込んだね、っていう緊張感が一気に伝わってくるよね。率直に、九龍こえー!って思う」

鈴木「こいつら、マジでヤバイ!みたいな(笑)」

Chacco「勝てねえよこれ!って思ったもん! 特に笹野高史さん演じる植野が怖かったね…。いろんな意味での容赦のなさが(笑)。

あとは、源治ね! ここぞというときに現れて、強すぎるっていう」

鈴木「ターミネーター源治は、相変わらず強烈!」

Chacco「さらに(橘)ケンチ兄ちゃんが演じる二階堂が『ここでそう来るか!』っていう展開もあって。これまではただの敵だった九龍に、すごくスポットライトが当たったよね」

鈴木「うんうん、九龍グループをじっくり描いているから、『MOVIE 3』の主役は九龍?とも思ったな」

Chacco「今回は、もう全面抗争なわけじゃないですか? 国も警察も動かすくらいに金も権力もある九竜グループを、SWORD連合がどうにかしてつぶそうとするっていうのは、ロマンに溢れてるよね」

これからどうする? どうなる? 『HiGH&LOW』シリーズ!

ハイロー世界進出! まずはやっぱりあの国?

鈴木「さて、今後ハイローシリーズはどういう展開を見せるのか、少しだけ予想してみませんか? どうせ、予想は超えられるんだろうけど(笑)」

Chacco「やっぱみんなで韓国行きましょう! ドラマと『MOVIE 1』にV.I.(BIGBANG)さんが李役で出たじゃないですか? 白竜さん演じる張が大ボスで。

韓国にもSWORD地区みたいなのがあるんですよ! そこが新しく参入してきたすげー巨大な地下組織につぶされかかってる、と。

もうね、李は、落ちるところまで落ちてしまって、ボロ布を着て生活してる、と。

それを知った琥珀さんが、『あの野郎を救う義理はねえ』とか言うんだけど、韓国に、地下組織の秘密が詰まったUSBが眠っていて、向こうのマフィア組織とドンパチします! 世界に羽ばたきます!

アタシさ、ポン・ジュノ監督好きなんだ! オクジャとかスノー・ピアサーとか! グエムルが出てきてボアーッてなってさ!」

鈴木「あのさ、興奮しすぎて何言ってるかわかんないよ!(笑)。でも、アジアのいろんな地域と抗争が起きるっていうのは、全然アリな展開だよね。

俺は韓国だったらSUPER JUNIORの面々と抗争してほしいね。中国だったら、上海とか香港に上陸するのは全然アリだろうなあ。

東南アジアでも、フィリピンは『RED RAIN』のロケ地として、つながりが深いし。インドネシアで『ザ・レイド』シリーズのイコ・ウワイス&ヤヤン・ルヒアンと戦うとかね」

Chacco「『ザ・レイド』シリーズは、vsヤクザの『GOKUDO』があるから、次は“vsハイロー”だね! 雑居ビルで立てこもっているボスのところに、SWORDの面々が攻め入っていくっていうのはどう?」

鈴木「それ、ブルース・リーの『死亡遊戯』とか、ファミコン版『スパルタンX』じゃないですか(笑)」

『HiGH&LOW THE GAME』を、タッグ制で希望!

鈴木「あ、その流れで言うと、ハイローはそろそろゲーム化してもいいころだと思うな。

すでにtwitter上で、そういうアイディアを書いている方もいたりするんだけど、ハイローは格闘がひとつの大きなキーだから、本当にあり得る。ダン役の山下健二郎さんも、あるインタビューで触れてたよ」

Chacco「ハイローで格闘ゲームが出来たら、相当楽しいと思う。『ストリートファイター』シリーズみたいな2D格闘? カプコンさんにお願いします?」

鈴木「個人的には、ドラマシーズン2でいじめられっ子時代の轟がやっていたゲームが、ものすごく『鉄拳』ぽかったから、3D格闘でバンダイナムコさんにお願いしたいかな(笑)」

Chacco「あー、そんなシーンあった!」

鈴木「でさ、『鉄拳』シリーズのひとつみたいに、『HiGH&LOW THE GAME タッグトーナメント編』ってどうですか?

ハイローって結構魅力的なふたり組が多いじゃない? コブラ&ヤマトとか、琥珀&九十九とか…」

Chacco「雨宮兄弟もそうだよね。鬼邪高の古屋と関ちゃんのタッグも外せない!」

鈴木「そしたら頭の村山くんは轟と組ませようか。あ、辻と芝マンもいるね」

Chacco「MIGHTY WARRIORSからはアイスとセイラでしょ! ジェシーとフォーも組むよね?」

鈴木「WHITE RASCALSからは、ROCKY&KOOに、KIZZY&KAITO参戦だろうし、RUDE BOYSからは、スモーキーとタケシかな?」

Chacco「私はピーとユウのチームが見たいな! あとは、達磨一家からは、日向&右京!」

鈴木「え、右京と左京がコンビで、日向は加藤鷲と組むんじゃないの?」

Chacco「私は右京と日向の絡みが見たいの! 明らかに右京強いじゃん! 強い者同士で組ませたいんだよ! 九竜グループも全員参加でさ! 劉と源治でタッグ組んだら絶対無敵だよ!」

鈴木「そういう妄想も、ゲームなら叶えられそうじゃない? というわけで、ハイロータッグトーナメント、HIRO総帥、お願いします!」

Chacco「お願いしまっす!」

やっぱり語りきれないのが、『HiGH&LOW』!

鈴木「予定を大幅に超過してしまったね(笑)。最後にひと言だけ追加させてください…。ドラマ新シリーズ、スピンオフでもいいからお願いします! さて、Chaccoは、何かありますか?」

Chacco「斎藤洋介さん演じる馬場さんのことかな! アタシは斎藤洋介さん好きだったんだ!

あと、カニ男! アタシはカニ男推しだから、ちょこちょこ出ててくれて嬉しかったね。気が付いたらカニ男のことがどんどんカッコよく見えてきたよね。

アタシ、ハイローの中で一番結婚したいのがカニ男なんだ! カニ男か、もしくは鬼邪高の関ちゃん!

あのふたりはね、女子供のためだったら身体を張って稼いでくれそうなんだよ! 夢と現実のバランスをとってくれそうなのが、カニ男と関ちゃん!」

鈴木「ストーップ! というわけで、やはり、語りきれないハイローでしたね。やっぱりすごいね、ハイローって…」

Chacco「でね、絶対結婚しちゃいけないのが日向紀久ね! あのタイプはヤバい! あと、ダンちゃんも結婚するってなると案外(以下延々とつづく)…」

『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』
11月11日(土)公開