男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル決勝。トロフィーを掲げて喜ぶグリゴール・ディミトロフ(2017年11月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)は19日、英ロンドンで決勝が行われ、大会第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が7-5、4-6、6-3で第7シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を退け、1998年のアレックス・コレチャ(Alex Corretja、スペイン)氏以来となる初出場での優勝を飾った。

 フレッシュな顔合わせの決勝で、ディミトロフはO2アリーナ(O2 Arena)の強烈な重圧をはねのけると、5本目のマッチポイントでキャリア最大のタイトルを獲得した。今回の勝利で世界ランキングもラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に次ぐ3位に上昇することが決まり、かつて若手のホープと呼ばれた26歳が大きな期待に力強く応え始めている。

 ディミトロフは「自分にとってものすごく大きな2週間だった。ここでプレーできて本当に光栄だった。今週は僕の人生の中でも最高の一週間だ。言葉にならない。チームには信じられないほど助けてもらった。家族にもね」と語った。

 ディミトロフはO2アリーナではここまで無敗、ゴフィンとの直接対決の戦績でも、ストレートで快勝したラウンドロビンの対戦を含めて今季4勝1敗という好相性を生かした。対するゴフィンも、世界ランク1位のナダル相手の金星、そしてフェデラーとの準決勝で1セットダウンからの粘り強い逆転勝利で勢いに乗っていたが、優勝には手が届かなかった。

 ゴフィンは落胆しながらも「僕にとって特別な一週間になった。いろいろな感情を味わい、ものすごく疲れる一週間だった。今はヘトヘトだけれど、夢のような1週間だった。みんなで素晴らしい仕事ができた。ラウンドロビンでグリゴールに負けたときはこたえたし、そこから持ち直すのは容易ではなかったけれど、チームとして頑張れた」と話した。

 フェデラーに似たフォームで若い頃は「ベイビー・フェデラー」とも呼ばれたディミトロフは、かつてはなかなかニックネームに見合う成績を残せず、2016年末には世界ランクも17位まで下降したが、2017年は一転してキャリア最高のシーズンを送り、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)でマスターズ大会初優勝を果たすと、そのほかにもツアー2勝を挙げ、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)では4強入りを果たした。

 ファイナル決勝初進出の選手同士による対戦は大会史上初めてで、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が激突した1年前には想像もできなかった顔合わせになった。ジョコビッチとマレーが数か月前からツアーを離れ、さらにナダルもラウンドロビン初戦を戦っただけで棄権したことで、シーズンのフィナーレを飾る大会にはいつもと違った雰囲気が漂っていた。
【翻訳編集】AFPBB News