大塚製薬が、世界初となる“デジタルの薬”を開発。飲み忘れや飲み残しを管理する新技術の登場が話題になっている。

同社が開発した「エビリファイ マイサイト」は、統合失調症、双極性I型障害の躁病および混合型症状の急性期、大うつ病性障害などの補助療法として使用されるもの。錠剤の中に、摂取しても大丈夫な極小センサーが埋め込まれており、患者が薬を飲んだかどうか、さらに活動状況などが、飲み込んだセンサーから専用のアプリに送信される。センサーはその後、体内で消化・吸収されずに排出される。

精神疾患の医療現場では、「患者がきちんと薬を飲んだかどうか」をきちんと把握することが、長年の課題とされてきた。しかし今回開発された薬を用いれば、患者本人のみならず、家族、介護者、医療関係者などが服薬状況を客観的に把握することができる。それらのデータを用いて、より適切な治療を行うことも可能となる。

服用に関しては、患者の同意が必要になることは言うまでもないこの薬。Twitterを見ると、

“薬にセンサー!? 安全性は大丈夫なんだろうけど、なんとなく不安だな”
“デジタル錠剤ねぇ…。 監視社会真っしぐら って事だね”

と、抵抗感を覚える人もいるようだが、

“飲み忘れとか飲み過ぎとか。教えてくれるのはありがたいかも”
“認知機能が低下している方や、独居の方にも応用できたら良いですね”
“まだ賛否両論あるけれど、 これには大きな利点があると私は思う…安心だし、 医師もまた、正しい処方箋を出す判断ができる。 私個人は、この錠剤の承認を日本にも期待する”
“薬がなかなかちゃんと服用出来ない精神疾患者や鬱病者(他の病気の人達)に対して、ちゃんと薬を飲めたか?(兼服用の記録)を家族や医者といった第三者とも共有出来る代物。素晴らしすぎるだろ”

など、期待感の方が大きいようだ。医療現場では、患者が飲み忘れたり、必要以上に処方したりする「残薬問題」が存在し、そのムダは年間で数百億円〜数千億円に達するというデータも存在する。大塚製薬が開発した薬は、アメリカで承認されたばかりで、日本で使用されるのはもう少し時間がかかりそうだが、“未来の薬”への抵抗感はそれほど強くはなかったようだ。
(金子則男)

■関連リンク
・大塚製薬
http://www.otsuka.co.jp/index.php
・Yahoo!検索(リアルタイム) 「デジタル薬」の検索結果
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search;_ylt=A2RCL5SsNg1atWgA9RNol_p7?p=%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E8%96%AC&ei=UTF-8