11月5日にアメリカ・テキサス州で発生した銃乱射事件の犯人が持っていたiPhone SEのロックを解除できなかったFBIが、Appleに対してデータへのアクセスを要求する捜査令状を出していたことがわかりました。Appleは事件発生後、捜査への協力を申し出ていましたが、FBIは自前でのロック解除を試みていました。

FBI、iPhoneのロック解除できず

Appleは事件発生後、現場で射殺された、実行犯のデビン・ケリー容疑者が持っていたiPhone SEのデータ取得について、捜査当局への協力を申し出ていました。
 
しかし、地元警察とFBIはこの申し出には応じず、バージニア州にあるFBIの犯罪捜査研究所にiPhoneを送っていました。
 
しかし、FBIはiPhone SEのロックを解除することはできず、iPhoneとiCloudアカウントへのアクセスを求める11月9日付けの捜査令状が、Appleに対して出された、と米メディアFastCompanyが報じています。
 
なお、警察とFBIはAppleに対し、ケリー容疑者が持っていたiPhone SEだけでなく、なぜかLG製のフィーチャーフォンへのアクセスも要求している、とのことです。

Apple、2015年の事件ではiPhoneへのバックドア要求を拒否

AppleとFBIといえば、2015年にカリフォルニア州で発生した銃乱射事件の実行犯が持っていたiPhone5cのロック解除をめぐる全面対決が印象に残っている方も多いことと思います。
 
カリフォルニア州の事件では、FBIはAppleに対し、iPhone5cのロックを解除し、データを抜き出す方法を提供するよう要求しました。Appleはこれに対し「犯罪捜査目的であっても、iPhoneに秘密の裏口を設け、その使い方を提供することはユーザーのプライバシー侵害につながる」と拒否しています。
 
FBIは、問題のiPhone5cのロックを解除するために、ハッカー集団に対して90万ドル(約1億円)を支払っていたことが明らかになっています。
 
なおFBIが過去1年間に押収したスマートフォンのうち、半分以上にアクセスできなかった、とされています。

 
 
Source:FastCompany via 9to5Mac
(hato)