チーム内得点王として敗戦の責任を背負い込んだFW渡大生(右)

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[11.19 J2第42節 東京V2-1徳島 味スタ]

 自分自身に矢を向けた。徳島ヴォルティスは東京Vに1-2で敗戦。J1昇格プレーオフ圏内の5位から一転して7位へ転落。PO進出はならず、シーズンを終えることになった。試合後、J2日本人最多となる今季通算23得点を挙げた徳島のFW渡大生は反省の弁を繰り返した。

「2点目を取れるチャンスはあったなかで、決め切れなかったのが今の僕の実力。最後までチームに迷惑をかけたなというのが率直な思いです」。そう話すストライカーは「勝ちきれるFWになれなかった」と唇を噛む。

 前半31分に先制されたが後半4分、渡の3戦連続弾で追いついた。右サイドでボールを受けたDF馬渡和彰の折り返し。相手DFの前へ身体を入れた渡は右足ダイレクトで流し込んだ。1-1と追いつき、このまま試合が終わればPO進出のはずだった。

 しかし押し込んだ後半も追加点が奪えない。逆に終了間際43分にセットプレーからのこぼれを押し込まれて失点。そのまま1-2での敗戦を喫した。

「チームに点を取らせてもらっているFWなので、いつもチームに感謝してやっています。今日みたいな大事なときに取れないのは本当に申し訳ない。次がないので悲しいんですけど、まだまだ僕は上にいけるという思いもあります……。このチーム(メンバー)でまたサッカーできないのが寂しいです」

 試合中に他会場の結果は一切聞いておらず、試合終了後にベンチにいた仲間から千葉が勝利したという一報を聞き、POを逃がしたことを知った。「その瞬間は頭が真っ白にというか、終わったんだなと実感しました。負けた身でいうのはあれですが、負けるゲームではなかったですし、僕が決めていればというシーンは何回もあったので……」。

 チームのPO進出はならなかったが、自身はキャリア最多の23得点を挙げる飛躍のシーズンになったのは事実。それでもチームを勝たせられなかったことに、渡は反省の弁を繰り返す。

「20ゴールを越えましたけど、倍以上は外しているので」と淡々と語り、「監督が使ってくれているので結果で応えないといけないなとプレーしてきました。今季はサブでスタートして、いろいろな経験があったから今がある。ここで地に足をつけて、一年間の総括をして、次に何をすべきかというのを考えていきたいです」と静かに話した。

(取材・文 片岡涼)
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