インディアンスのオースティン・ジャクソン【写真:Getty Images】

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ジャクソンのキャッチがMLB最優秀守備賞に選出、伝説プレーの動画公開で再脚光

 米大リーグで今季を代表する事象を称える「MLBアワード」が発表され、最優秀守備賞を選出。今季NO1のファインプレーに選ばれたのは、ある外野手がグラウンドから消えてしまうという“行方不明キャッチ”だった。MLB公式ツイッターは決定的瞬間を紹介し、ファンから「歴代ベストキャッチの一つだ」と喝采を呼んでいる。

 そして、彼はグラウンドからいなくなった――。球史に残るキャッチを演じたのは、インディアンスのオースティン・ジャクソン外野手だった。8月1日(同2日)に行われた敵地レッドソックス戦。7-5でリードした5回の守備で事件は起きた。

 先頭に立ったラミレスは右中間に大飛球を打ち上げた。グングンと伸びる打球。本拠地のレッドソックスファンは大歓声で白球を見守った。打球はわずかにフェンスを越えそうだ。ホームランだ――。そう思った次の瞬間、中堅手のジャクソンがとんでもないプレーを演じた。

 背走しながら打球から目を切らずに追っていたジャクソン。中堅フェンスからせり出したブルペンエリアのフェンス間際まで来ると、思い切って踏み切った。そして、1.5メートルはあろうかというフェンスより高い位置で左手のグラブを精いっぱいに伸ばし、キャッチ。見事にグラブに収めてみせたが、ここからが凄かった。

 驚異のジャンプ力で腰の位置がフェンスより高く飛んでいたため、ぶつかった衝撃でクルッと回転して頭からフェンスオーバー。体ごとサク越えして、そのままブルペンに消えてしまった。突然のことに騒然とするスタジアム。マウンド上の投手はバンザイしたまま、どうなったのか唖然とした表情で見送るばかりだった。

3秒の空白の後、掲げられたグラブ…ファン絶賛「勇気あるプレーに心からの賛辞を」

 そして、およそ3秒の空白の後、顔を見せて掲げたのはボールが入ったグラブ。見事にアウトを成立してみせたのだ。MLB公式ツイッターは「MLB最優秀守備賞はとても素晴らしいものだった。もう一度、見るのにも値する」と題し、動画付きで紹介している。

 グラウンド側からの映像ではクルッと回転した後、両足が完全に逆さに直立した“犬神家”状態となっている。そして、ブルペン側では捕球した後、一瞬、逆立ちするようになりながら右手でフェンスを掴み、体をひねりながら着地を決めている。突然の出来事に敵であるレッドソックスのスタッフも慌てて、サポートに身を乗り出したほどの衝撃だった。

 13年にリーグ優勝決定シリーズでレッドソックスの主砲オルティスの大飛球に対し、タイガースの名手ハンターも同様に飛び込んだが捕球できず、“犬神家ホームラン”と日本でも話題を呼んでいた。しかし、今回は見事にキャッチ。信じられないプレーを目の当たりにしたファンもコメント欄では改めて称賛の声が殺到している。

「本当にアメージングだった。ボストンファンは彼の虜!」
「ファンタスティックキャッチ!」
「歴代でも間違いなくベストキャッチの1つだ」
「OK、実際このプレーを打ち負かすのはハードすぎたしね」
「勇気あるプレーに心からの賛辞を」

 史上最高のキャッチとの声も上がったジャクソンの大ファインプレー。その言葉通り、今年に限らず、メジャー史に残りスーパープレーとなっただろう。果たして、来年はどんな美技でファンを沸かせてくれるのか。ジャクソンのプレーから目が離せそうにない。