先制点を挙げた関根(6番)がガッツポーズ。昌平が浦和西を辛くも2−1で下し、埼玉決勝をモノにした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 全国高校サッカー選手権の都道府県予選もいよいよ最終盤だ。11月19日日の日曜日には新たに4つの代表校が決まった。
 
 大きな注目を集めたのが埼玉決勝だ。ともにインターハイに出場した昌平と浦和西が激突。昌平は3年ぶりの覇権奪還を、浦和西は実に44年ぶりの本大会行きを狙った。立ち上がりから司令塔の山下勇希を軸にボールポゼッションで上回る昌平に対して、浦和西はよく整備された守備網で対峙。ともに決定機を掴むなど、実力伯仲の好勝負を繰り広げる。
 
 そんななか、後半12分に先制を挙げたのが昌平だ。セットプレーのチャンスから、関根浩平が相手GKの手前でチョコンと頭で合わせた。浦和西は攻撃のカードを切るなどエネルギッシュに反撃に転じ、後半25分に高橋岬生が強烈ミドルを突き刺して一度は同点としたが、その1分後にすぐさま昌平が勝ち越す。森田翔がエリア内でDF2人を手玉に取り、左足でGKを抜いた。ゲーム終盤まで、手に汗握る展開。最後は地力に勝る昌平がリードを守り切り、本大会に名乗りを上げた。
 
 広島決勝は広島皆実と瀬戸内の強豪対決。戦前の予想通り、がっぷり四つに組む展開となり、前半をスコアレスで終えた一戦は、後半5分に均衡が破れる。広島皆実は左サイドの森内幸佑がファーサイドへクロスボールを送り、藤原悠汰が中央に折り返すと、走り込んだ岡本拓海がスライディングしながらゴールに蹴り込んだ。流れるような連携から奪ったこのゴールが決勝点となり、緑黒軍団が5年連続で凱歌を上げている。
 
 いきなり試合が動いたのは、熊本決勝だ。開始3分、東海大星翔は渡辺力斗が先制点を奪い、プレミアリーグWEST所属の大津にプレッシャーを掛ける。拮抗したゲームは星翔1点リードのまま前半が終了。後半になると大津が一気に攻勢を強め、星翔ゴールに襲い掛かったが……最後まで堅牢を崩すには至らなかった。星翔は嬉しい選手権初出場で、夏のインターハイに続く全国行きを決めた。
 
 茨城決勝は、明秀日立vs水戸啓明という顔合わせ。序盤から一進一退の攻防が続いたが、前半アディショナルタイムに明秀日立が先制に成功する。二瓶優大の直接FKを相手GKが弾き、こぼれ球を2年生CBの高嶋修也が頭で押し込んだ。さらに明秀日立は後半5分にもリスタートから荒井慧伊大がヘディングで加点し、試合を優位に進めた。スコアはこのまま動かず、2-0でタイムアップ。明秀日立が2年ぶりの栄冠を掴んだ。
 
 千葉予選は準決勝2試合を消化し、流経大柏と市立船橋が勝ち上がった。両雄とも大苦戦し、インターハイ覇者の前者は日体大柏との延長PKをかろうじて制し、後者は八千代に先制されながらもしぶとく2-1で逆転勝ちを収めている。結果的に下馬評通りの決勝カードとなったが、夏のインターハイ予選に続き、千葉上位陣の実力が拮抗していることをあらためて証明した。
 
 神奈川予選の準々決勝ではインターハイ準優勝の日大藤沢が湘南学院に0-1で敗れ去った。群馬予選は前橋育英が順当に決勝に駒を進め、桐生一と雌雄を決する。
 
 11月19日時点で全48出場校のうち、44校の出場が決定。ここまでの初出場は、日本文理、清水桜が丘、三重、徳島北、高知西、大分西、東海大星翔の7チーム。残るは4枠で、11月23日に福岡、群馬、千葉、12月3日に神奈川でそれぞれ予選決勝が行なわれる予定だ。なお組合せ抽選会は明日11月20日の月曜日に開催される。
 都道府県別の決勝日程及び代表校は以下の通り(11月19日現在)。
 
【北海道・東北】
★北海道:旭川実(2年連続6回目)
★青 森:青森山田(21年連続23回目)
★岩 手:遠野(5年連続27回目)