2025年度には技能労働者130万人減、ゼネコンで進む省人化
ユニット結合、高速施工
三井住友建設はサトコウ(新潟県上越市、佐藤憲二社長)と共同で、高層・超高層の鉄筋コンクリート(RC)造の建物を高速施工する「スクライム―サット工法」を開発を進めている。躯体構築から内装仕上げまで、1フロアを最短4日で施工する。
工場で躯体を構築し、トイレやバス、ベッドや空調などの設備を据え付け、壁のクロスなど内装まで仕上げた建設ユニットをトレーラーで輸送。現場で組み合わせるのが特徴だ。配管類も事前に配置し、現場ではジョイントだけですむ。「極端に言えば、電気と水を通せば住める状態になる」(蓮尾孝一三井住友建設技術本部生産機械技術部機械化・自動化技術グループ長)。
三井住友建設は工場でコンクリート部材を造り、現場で組み合わせる工法が得意。サトコウは鉄骨造で設備と内装を仕上げたユニットの製造・販売で実績があり、両社の得意分野を融合する。
(文=村山茂樹)