【J1採点&寸評】柏 1-0 磐田|両指揮官の采配が冴える! MOMはベテランの味と闘争心を見せたCB
【磐田|採点・寸評】
GK
21 カミンスキー 6
77分に伊東のシュートを指先で触り、わずかにコースを変えた。それがなければ点差が広がり、勝敗が決していたとあって、流れを左右したビッグプレーとなった。
DF
3 大井健太郎 6
最も警戒していたクリスティアーノを孤立させ、森下との連係で相手エースを封じる。ラインコントロールも見事で、柏のカウンターではクリスティアーノ、伊東をオフサイドゾーンに置き去りにした。
5 櫻内 渚 5.5(HT OUT)
オウンゴールはアンラッキーな面もあったが、確実にクリアして逃げたい場面だった。結果的にその得点が決勝点となった。
24 小川大貴 5.5
伊東との1対1で翻弄され、そこで外されたことによってオウンゴールの原因となるクロスを上げられてしまった。
35 森下 俊 6
大井とマークを受け渡しながらクリスティアーノへのタイトなマークで収めさせず。起点を作らせなかったことは後半磐田がペースを握る要因のひとつに。
41 高橋祥平 6
システム変更に伴い、後半は左SBへ。アダイウトンをサポートしつつ、自らも柏のペナルティーエリアに入っていき攻撃に厚みをもたらした。
MF
8 ムサエフ 6(88分OUT)
持ち前のボール奪取能力で後半はルーズボール、セカンドボールを面白いように刈り取る。左右への散らしも効果的だった。
10 中村俊輔 6
味方からボールを引き出すポジショニングも秀逸だが、横と縦の幅を巧みに使い、攻撃の勢いを加速させた一連のプレーは見事だった。
15 アダイウトン 6
個人能力で柏の守備網を凌駕。彼が確実にひとり外すことでアタッキングエリアでは数的優位を作れていた。だが決定機では鎌田と中村の好守に遭い、チャンスをモノにできず。
40 川辺 駿 5.5(59分OUT)
前半、守備では相手ボランチを捕まえ切れず、攻撃面でもボールに絡む機会が極端に少なかったため存在感を失っていた。
FW
20 川又堅碁 5.5
中山の守備に少々手こずり、87分に訪れた決定機では中村の飛び出しにシュートタッチを狂わされ、決定機を逸する。
交代出場
MF
30 上原力也 6(HT IN)
後半から出場。中盤の底でパスを散らし、守備でも中央のフィルターの役割を果たして柏のカウンターを再三阻んでみせた。
MF
11 松浦拓弥 6(59分IN)
俊敏性とテクニックを生かした鋭い動きで柏陣内の懐へ入っていく。良い攻撃のアクセントになったが、82分のシュートシーンは前が開いただけに、もっと良いコースを突きたかった。
MF
7 上田康太 -(88分IN)
終盤、起死回生の同点を狙い、指揮官は彼の左足に託したが、結果を残すには時間が少なすぎた。
監督
名波 浩 6
劣勢の前半からシステム変更と選手交代で主導権を奪い返す。試合には敗れたが、洞察力に長け、試合の流れを読んだ素晴らしい采配だった。
取材・文:鈴木 潤(フリージャーナリスト)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。