R・シルバが値千金のアウェー弾! 浦和10年ぶりACL制覇へ、決勝初戦1-1ドロー

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アル・ヒラルが猛攻もGK西川が好セーブ連発、1失点で凌ぐ

 浦和レッズが10年ぶりのアジア制覇に向け、初戦のアウェーを引き分けで乗り切った。

 現地時間18日に敵地サウジアラビアでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第1戦、アル・ヒラル戦に臨んだ浦和は、前半7分にFWラファエル・シルバが先制ゴール。同38分に同点ゴールを許したものの、勝ち越しゴールは許さずに、貴重なアウェーゴールを含む1-1の引き分けで初戦を終えた。

 アル・ヒラルの本拠地キング・ファハドスタジアムは、クラブカラーの青に染まった。約6万人のアル・ヒラルサポーターに対し、日本から乗り込んだ浦和サポーターは約300人。人数比にして200対1という完全アウェーの中、試合はキックオフされた。

 開始から強い圧力をかけてきたアル・ヒラルだが、一瞬の隙をブラジル人スピードスターが生かした。左サイドのハーフウェーライン付近でボールを受けたシルバは、相手の緩慢なマークを見極めると縦に突破。そのまま斜めに切れ込むとゴール前を横切るラストパスを出した。

 これは相手DFがFW興梠慎三に渡る直前でカットしたが、そのこぼれ球をクリアしようとした相手選手にシルバは猛然とプレス。相手のクリアを跳ね返したボールがそのままゴールに吸い込まれ、貴重な先制ゴールになった。6万人が詰めかける完全アウェーの空気の中で、浦和に大きな勇気を与える1点になった。

 その後はアル・ヒラルに完全にボールを保持されて攻撃を受けた浦和は、守護神もスーパーセーブで応えた。同23分、左サイドバックの宇賀神友弥の背後に出たロングボールを中央に折り返されると、FWオマル・フリービーンが飛び込んでシュートを放つピンチを招いたが、落ち着いて距離を詰めたGK西川周作が体に当ててブロックした。さらに同33分には、相手のロングシュートがフリービーンへのパスになった局面で、鋭く距離を詰めて1対1をセーブ。決定的なピンチを2連続セーブで救った。

 しかし同38分、右サイドへの長いサイドチェンジを中央に折り返されると、MFアル・ダウサリのシュートはヒットしなかったが、フリービーンが背後からマークしたDF阿部勇樹のマークを振り切るように反転シュートを決め、1-1の同点とされてハーフタイムを迎えた。

R・シルバが負傷交代するアクシデント

 後半の立ち上がりもアル・ヒラルが圧倒的に攻撃する流れは変えられず、浦和のゴール前をボールが往復する危険なシーンが続いた。そのラッシュが一息ついた時間帯に浦和は敵陣に攻め込んだが、右サイドに飛び出したプレーでシルバが負傷。同20分にFWズラタンと交代になるアクシデントとなってしまった。

 それでも、後半の半ばを過ぎるとアル・ヒラルも疲労感が目立ち、攻撃の鋭さは失われていった。浦和の堀孝史監督はズラタンと興梠を2トップに並べる4-4-2に変更し、同32分に左サイドに出ていたMF長澤和輝に代えてMF梅崎司を投入。カウンターでの一発に期待を懸けるシフトチェンジを行った。攻撃の場面も少しずつ作り出すことに成功したが、両チームともに勝ち越しゴールは奪えず。試合はそのまま1-1で終了した。

 浦和にとって初戦のアウェーを1-1で引き分けるのは、準決勝の上海上港(中国)戦や、10年前にACLを制した際のセパハン(イラン)戦と全く同じ展開になった。いずれもアウェーゴールの優位性をホームで生かして2戦トータルで勝利を収めているだけに、得意の展開に持ち込んだと言えるだろう。25日には、ホームの埼玉スタジアムでアジア王者を懸けた第2戦が行われる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images