ロジャー・フェデラーとダビド・ゴフィン【写真:Getty Images】

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ゴフィンは過去6戦全敗のフェデラー戦に困惑「打ち破る鍵を見つけたことがない」

 男子テニスのATPツアーファイナルズは、現地時間18日に準決勝2試合が行われる。同大会通算7回目の優勝を狙う世界ランク2位のロジャー・フェデラー(スイス)は、同8位のダビド・ゴフィン(ベルギー)を迎え撃つが、対戦相手が試合前から“白旗宣言”に近いコメントをしたことをATP公式サイトが伝えている。

 36歳のフェデラーは、ラウンドロビンで世界ランク9位のジャック・ソック(米国/25歳)、アレサンダー・ズベレフ(ドイツ/20歳)、マリン・チリッチ(クロアチア/29歳)と若手・中堅を相手に3戦全勝。さすがの貫禄を見せている。準決勝で対戦する27歳のゴフィンも今季はツアー2勝を挙げているが、フェデラーとの通算対戦成績は0勝6敗と全敗。試合前には謙虚なコメントに終始している。

「僕はロジャーを打ち破るための鍵を見つけたことがいまだにないんだよ。正直に言えば、明日(試合当日の18日)に向けて何をしていいのかが分からないんだ。でも僕は何か、違うことに取り組もうと思うよ。僕が過去にやったことがないことだ。バーゼル国際の時よりも良いプレーをできるように全力を尽くすだけだ」

 10月のスイス・インドア(バーゼル)では準決勝でフェデラーと対戦し、1-6、2-6と成す術なく敗れた。その完敗よりも一歩でも進んだプレーを見せたいと語ったゴフィンに対し、フェデラーは自らの若手時代を想起しながら余裕のコメントをこう残している。

フェデラーは最年長として次世代の選手を迎え撃つ「違った形で楽しんでいる」

「今や次世代の選手とプレーしていて、自分自身は最年長で彼らが若手選手と戦っている。これに関しては慣れていると言えるが、私自身は違った形で楽しんでいるんだよ。自分が若かった時はすべてが新しく、新鮮で、知らないことだらけで、常に爽快な気分だったけどね」

 伸び盛りの20代プレーヤーの前に敢然と立ちはだかる36歳のレジェンド。ゴフィン相手にも、いつもの心境で挑むのは間違いなさそうだ。