文化部提供

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(台北 18日 中央社)古い鉄道車両をめでながら交響楽団の演奏を楽しむクラシックコンサートが17日夜、台北機廠鉄道博物館園区(台北市)で開催された。JR東日本から台湾に寄贈され、15日に同園区に到着したばかりの583系特急寝台電車や、「英国の貴婦人」と呼ばれて親しまれた台湾鉄道のEMU100型をバックに奏でられる名曲に耳を傾けた聴衆は、鉄道文化と音楽の饗宴に酔いしれた。

同園区の前身は、日本統治時代の1935年に落成して以来、台湾最大の車両基地として車両の整備や組み立てなどが行われた台北機廠(旧台北鉄道工場)。2013年に工場機能が移転した後、跡地が15年に国定古跡に指定された。現在、文化部(文化省)と交通部(交通省)の協力の下で国家レベルの鉄道博物館として再利用するための整備が進められている。

JR東日本は今年8月、国立台湾博物館と車両を譲渡する合意確認書に調印。国鉄時代の1968年から活躍し、今年4月に引退した583系は台湾の鉄道博物館園区に収蔵されることになった。

あいさつに臨んだ鄭麗君文化部長(文化相)によると、台北機廠の修復は来年から本格的に始動し、完成予定は2024年。完成のあかつきには、アジア最大級の鉄道博物館になるという。鄭部長は、これは文化資産を鉄道文化体験の場として利用する台湾初のケースであるとして、今後、台湾観光の目玉になることに期待を示した。

(鄭景ブン/編集:塚越西穂)