左から斎藤工、星野源、高橋一生、綾野剛

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 2017年の芸能界の顔といえば、高橋一生(36)、星野源(36)、斎藤工(36)、綾野剛(35)など、35、36歳のアラフォー男性俳優が挙げられるであろう。

 この4人、全員30代に入ってからブレイクを果たしているのが共通点だ。しかも高橋、星野、綾野は塩顔と称されることが多く、4人とも決して完璧なイケメンではないのに、完璧イケメンよりも人気者に。

 なぜ若い完璧イケメンより、ちょっと年齢のいった非完璧イケメン俳優が人気なのか? 男性の美容にも詳しい美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――高橋さん、星野さん、斎藤さん、綾野さんの4人でイケメンランキングをするとしたら、ズバリいかがでしょうか?

高須「斎藤さんはちょっとボリューミーな唇で好き嫌いが分かれそうだけど、顔はかっこいいし1位かな! 次いで高橋さん、綾野さん、星野さんですね。でもこれは『もしも彼らがホストクラブにいたら?』的な顔面ランキングで、みなさん、特に綾野さん、星野さんはどこにでもいそうな雰囲気だよね」

――4人とも正統派イケメンではないと?

高須「ではないですね! でも若さとかっこよさが売りのアイドルと、年齢を重ねたことも魅力になる俳優とは勝負のフィールドが違うし、かっこよさよりも彼らが身にまとうオーラで人気が出たんだと思うよ」

――下積みを経て30代になったことも魅力になる、ということでしょうか?

高須「そう! 大人はね、『才能+外見+キャラクター』の三位一体がそろってこそ愛され、売れるんだよ! だって超カッコいいアラフォー俳優が、性格も微妙で自分に合わないスタイルでいたら、みんなゲッ!? って思わない?」

――そうですね。若いイケメンでちょっとおバカ、は許せそうですが、アラフォーでそれはカンベンですね!

高須「そうなんだよ。さまざまな角度から切り取れる魅力がある。それがR30ブレイクの必要事項だね。前回の記事(「ポスト石田ゆり子は誰?」記事はコチラ)で触れた石田ゆり子さんもアラフィフ女優だけど、やはり美しさやSNSからうかがえる性格、自身を把握したキャラがマッチしたから、ここまで人気になったんじゃないかな? 実際、きれいなだけでいいならもっと他にもいるでしょうし」

――なるほど。三位一体が大事なんですね。ところで高橋さんは『anan』(マガジンハウス)で、斎藤さんは『週刊文春』(文藝春秋)でそれぞれヌードを披露し、女性たちから大きな反響がありました。斎藤さんは「顔がエロい」とも言われていますが、年齢を重ねた男性には、いわゆるフェロモンがあると思いますか?

高須「ズバリ、虫以外のフェロモンの有無は微妙なんだよ。だから“フェロモンの出る〇〇”の商品とかも効果は微妙でね……(笑)。きっとそこは、自分で“これをすると受けるな”とかいうジャッジができるということでしょう。要は自分のキャラクターや話題のポイントを把握しているということですね」

――なるほど。でもその策略ができるのも、年齢がある程度いってるからこそと言えますね。ところで高橋さんは笑うと顔がシワシワになるのが特徴で、なんと1日1食生活を10年続けているそうなんです。ネットでは、「栄養が足りていないからシワが多いのでは?」という声もあります。

高須「それはすごいね! 太りやすいのかな? 確かに身体や肌のためにも、せめて2食はとりたいところだね。目尻や口元を見ると、シワになりやすい皮膚のタイプなのかも。やせてるし、4人の中では一番老けるのが早いかもね!」

――逆に若さが保てそうな人はいますか?

高須「星野さんだね! 事務所の先輩である福山雅治さんもそうだけど、ミュージシャンはやせ型でも歌やステージのためにエネルギーを貯めるから、割とバランスよく食べるし、寝る。このエネルギッシュさは若さを保つと思うよ」

――なるほど。食べて歌って発散して、確かに若々しくいられそうです!

高須「食べるだけ、動くだけじゃ人はダメなんだよ。バランスが大事! アラフォーでブレイクするにも、自分とキャラ作りのバランスが大事! バランスを制すモノはイケメンより強し! 今伸び悩んでるアラサー俳優は、自分を知ると彼らに続くブレイクができちゃうかもよ!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)

高須クリニック http://www.takasu.co.jp/