画像提供:マイナビニュース

写真拡大

米Appleが12月に予定していたスマートスピーカー「HomePod」の発売を2018年初めに延期した。同社が米メディアなどに出した声明によると、計画よりも長い開発期間が必要になったため。米国、英国、オーストラリアからの展開に変更はない。

HomePodはデジタル音声アシスタントSiriに対応、ホームオーディオ機器としてデザインされたスピーカーシステムだ。高さ17.2センチ、直径14.2センチの円筒型の筐体に、ウーファー、アレイ状に並ぶ7つのツイーターと6つのマイクを内蔵する。プロセッサに「A8」を搭載し、インテリジェントに動作するのが特徴。部屋の中の設置位置、周囲の壁や障害物などを把握、ツイーターが指向性の高い「ビームフォーミングツイーター」となっており、バランスの良いサウンドで部屋を満たす。マイクはそれぞれがノイズや反響音を除去する仕組みになっていて、音楽を鳴らしている間でも、Siriに話しかけるユーザーの声を正確に聞き取る。

Appleは今年6月に開発者カンファレンスWWDCにおいてHomePodを発表した。Amazonの「Echo」シリーズ、Googleの「Google Home」シリーズなどが好調なスマートスピーカー市場でHomePodは後発になる上に、発売時期延期で今年の年末商戦を逃すことになる。AmazonやGoogleとの差が「さらに開く」と指摘する米メディアが少なくない。しかしながら、HomePodをスマートなホームオーディオシステムに位置付けると、SonosやBoseといったライバルが存在するものの、まだ市場は確立されていない。

昨年もAppleは、10月下旬を予定していたワイヤレスヘッドセット「AirPods」の発売を延期した。その時も、すでにワイヤレスヘッドフォンがいくつも登場する中で、Appleの「出遅れ」が指摘された。ところが、AirPodsが発売されると、その完成度の高さとiOS機器との優れた連携で大ヒットし、ワイヤレスヘッドフォン市場を瞬く間に奪い取った。

米国では、しばらく前からGoogleのワイヤレスヘッドフォン「Google Pixel Buds」のレビューが公開され始めた。Googleアシスタントによる通訳機能への期待が高く、ホリデー商戦の注目デバイスの1つになっている。だが、「素晴らしいワイヤレスヘッドフォンだが、川に投げ捨てたくなった」「未来がこんなぎごちないものであるべきではない」など、使用体験の完成度の低さを指摘するレビューが少なくない。

ホリデー商戦に間に合わせたGoogle、期待通りに機能する製品に仕上げるためにホリデー商戦を断念したApple、結果的にどちらがより大きな成功をつかめるだろうか。