ソダーバーグ監督復帰作『ローガン・ラッキー』はクセがすごい爽快ムービー！

2017年11月18日 10時1分

suits-woman.jp

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4年前から映画監督を引退していたスティーヴン・ソダーバーグがついに復活！　復帰作となった『ローガン・ラッキー』のどこがスゴイか、分析していきましょう。

監督を探すつもりが、自分でメガホンを握ることに！

ソダーバーグといえば、『トラフィック』や『サイドエフェクト』など世界の暗部に光を当て、人間の深層心理を突いた映画を手がけている監督。

誰もが知っているのが、詐欺軍団の活躍を描いた『オーシャンズ11』シリーズですね。

ソダーバーグ作品の特徴が、多数の登場人物を複雑に絡めさせ、最後にはきっちり交通整理ができるところにあります。

そんなソダーバーグが監督復帰を決めたのは、ソダーバーグの友人でもある、脚本家レベッカ・ブラント。

処女作となる『ローガン・ラッキー』をソダーバーグに手渡し、誰か監督をしてくれる人がいないか相談したのだそう。
ソダーバーグは「脚本を読んだらワクワクしてきた。読み終わって２週間くらい経ったときに認めたよ。この作品を他人に監督させたくないってね」と、復帰を決断したんだそう。

いやー、このレベッカさんって超ラッキーなうえに、ソダーバーグを監督に復帰させるほどの才能の持ち主なんですね。今後、どんな脚本を書くのか期待しましょう！

とにかくキャストが豪華すぎる！　

【あらすじ】

足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられたジミー・ローガン（チャニング・テイタム）は、全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すことを計画。弟のクライド（アダム・ドライヴァー）と妹メリー（ライリー・キーオ）、金庫破りの達人ジョー・バング（ダニエル・クレイグ）とその兄弟とともに計画を実行。果たして現金強奪は成功するのか！

『オーシャンズ11』では、11人の名優が共演しましたが、今作もキャストがとにかく豪華！　

ソダーバーグ作品『マジック・マイク』出演のチャニング・テイタムをはじめ、『沈黙』や『パターソン』に登場したアダム・ドライヴァー。さらに、エルビス・プレスリーの孫娘のライリー・キーオも出演。

そして、007シリーズのジェームズ・ボンド役で有名になった、ダニエル・クレイグも登場します。ダニエル・クレイグは、ボンドとは正反対の犯罪者ジョー・バングを怪演。イギリス生まれのダニエル・クレイグは、本作のために南部なまりのアメリカ英語を習得。自身で髪を金髪にそめて、この役に挑んだそう。ジョー・バングは縞々の囚人服を着た、ゆで卵好きの犯罪者というクセがスゴイ男です。

アダム・ドライヴァー演じる、クライドは、戦争で片腕を失った義手のバーテンダー。片手でカクテルをつくりながら、淡々と兄のジミー（チャニング・テイタム）と会話をする感じは、『パターソン』の寡黙な主人公に近いものがあります。彼の鼻に掛かったぼけーっとした話し方が、味が合って本作にもぴったりマッチしています。