クルマの内側を支える未来の技術が多数!

 東京ビックサイトで開催された東京モーターショー2017にも出展した「日本特殊陶業株式会社(NGK)」は、エンジンのスパークプラグや酸素センサーなどを製造するメーカーだ。

 同社は代表的な商品であるスパークプラグなどのほかに、きたるEV時代に備えたパーツも多く参考出品していた(一部既に発売されているものも)。すでに国内メーカーのFCVにも採用されている水素漏れ検知センサー「EGAS」や、高周波用途多層LTCC、全固体電池などを展示。

 水素漏れ検知センサ「EGAS」は、すでに国内メーカーのFCV車に採用されている製品だ。本体にマイクロヒーターが内蔵されており、設定された温度を超えると水素漏れを検知してくれるもの。他社のFCVシステムには触媒式を採用しているモデルもあるが、それは化学反応を用いて検知するので、異常な反応をする危険性がある。そのため、NGKは得意とするセラミクス技術を応用してその危険性がないものを開発したのだ。

「全固体電池」という言葉を耳にする機会が増えた。それはトヨタが開発を進めている次世代電池だ。ではいったい、ハイブリッドカーなどに使われているリチウムイオン電池とは何が違うのか? リチウムイオン電池は電解液を使用して化学反応を発生させて発電しているのに対し、全固体電池はそれを必要とない。つまり、液漏れや最近よくある「バッテリーの爆発」などの事故が発生しないのだ。さらに、既存のリチウムイオン電池に比べ高密度かつ大容量なので、将来のEV時代にはなくてはならない技術なのだ。

 一方で、新興国などでこれまで以上に需要が増えるプラグやセンサーも抜かりなく開発を進めている。「内燃機関が誕生してからプラグ自体の機能は変わりません。ですが、ニーズに合わせてサイズや性能を変更しています」と主任の岩井さんは語ってくれた。

 実際にブース内にはダウンサイジングターボ向けのプラグの展示もある。ダウンサイジングターボは昔の所謂スポーツカーなどに使われたものとは異なり、過給圧が非常に高く設定されている。そのため点火しづらく、電圧が高くなり電極の消耗が早くなる傾向にある。そこで電極部分にイリジウムや白金を装着し、消耗を防ぐのだ。