あなたが辛いのは「自分のことしか考えていないから」である

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

誰も認めてくれなくても、「あなたから」始めるのだ

 アドラー以前の心理学に大きな影響を与えていたジークムント・フロイトの論理はアドラーと異なっていました。「なぜ隣人を愛さなければいけないのか」「私の隣人は私を愛してくれるのか」と、常に甘やかされて育った子供のような理論を展開しているのがフロイトの心理学だったのです。一方で、アドラーは成熟した大人の論理を展開しました。

「『なぜ隣人を愛さなければいけないのか』『私の隣人は私を愛してくれるのか』と尋ねる人は協力する訓練ができておらず、自分にしか関心がないことを露呈している。人生におけるあらゆる失敗の原因は、自分のことしか考えていないことにある」と述べたのです。

 さらにアドラーは自らが提唱する共同体感覚とほぼ同じようなメッセージを、様々な宗教が発信していることにも言及しました。「人々が協力しあうことを最終目標としているあらゆる活動や努力に私は賛同する。このような考え方に価値があることが、今や科学的に確認できるようになったことは興味深い」と。

 アドラーの教えはキリストの教えと近いものがあります。「誰かが始めなくてはならない。他の人が協力的でなくても関係ない。あなたが始めるべきだ」。つまり「隣人があなたを愛してくれなくても、あなたから愛しなさい」と述べているのです。この一文は、すべての苦しみから抜け出すための神髄を述べているように私には感じられます。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。