小型&高性能スマホ「docomo Xperia XZ1 Compact SO-02K」の性能を確認!

NTTドコモから約4.6インチHD(720×1280ドット)TFT液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載した最新コンパクトハイエンドスマートフォン(スマホ)「Xperia XZ1 Compact SO-02K」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)が本日11月17日に発売されました。

昨年はややスペックを落としたミッドハイレンジクラススマホ「Xperia X Compact」だったため、上位機と同じ“コンパクトハイエンド”としては2年ぶりとなり、Sonyブランドの最新フラッグシップスマホ「Xperia XZ1」と同じMotion EyeカメラやSnapdragon 835、4GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載しています。

一方で、コンパクトハイエンドスマホとしては前機種で2年前に発売された「Xperia Z5 Compact」が発熱問題によって評価が芳しくなかったことを考えると、低価格で人気となった「Xperia Z3 Compact」やそのカスタマイズモデル「Xperia A4」からの乗り換えというケースもありそうです。

とはいえ、最も気になるのはXperia Z5 Compactと同じように上位機と同じチップセット(SoC)と搭載しているだけに発熱問題があるのかが気になるところ。そこで今回は、ベンチマークをして性能を確認しつつ、発熱問題があるかどうか確認してみたいと思います。

【まずはスペックをおさらい】


Xperia XZ1 Compact SO-02Kはグローバルモデル「Xperia XZ1 Compact」のNTTドコモ版で、Xperia Z5 Compactまで続いたコンパクトハイエンドの後継機種です。

SoCには今夏以降のAndroidのハイエンドモデルに多く搭載されているQualcomm製のSnapdragon 835(MSM8998)で、CPUはKyro 280の最大2.46GHz×4コア、最大1.90GHz×4コアのオクタコアCPU、GPUは「Adreno 540」となっています。またOSは最新プラットフォーム「Android 8.0.0(開発コード名:Oreo)」を搭載。


ざっくりと過去のXperiaの4.6インチモデルを比べると以下の通り。2016年はXperia X Compactが若干性能を落としていた代わりに5.0インチフルHD(1080×1920ドット)液晶のハイエンドスマホ「Xperia X Performance」があったのでそちらに乗り換えたという人もいそうです。

機種XZ1 CompactX Compact Z5 CompactZ3 Compact
型番SO-02KSO-02JSO-02HSO-02G
発売時期2017年11月2016年11月2015年11月2014年11月
画面4.6型HD4.6型HD4.6型HD4.6型HD
大きさ mm129×65×9.3129×65×9.5127×65×8.9127×65×8.5
重さ g140135138129
電池容量 mAh2700270027002600
SoCS835S650S810S801
RAM4GB3GB2GB2GB
ストレージ32GB32GB32GB16GB
USBType-CType-Cmicro-Bmicro-B
指紋認証
ストラップ穴
本体色White Silver
Black
Horizon Blue
Twilight Pink
Mist Blue
White
Universe Black
Soft Pink
White
Graphite Black
Coral
Yellow
White
Green
Orange
Black


【ベンチマークを実施】

続いて、実際にベンチマークを試していきます。今回、試したベンチマークアプリは「AnTuTu Benchmark」および「Geeksbench 4」、「3DMark」の3つ。3DMarkはSling Shot ExtremeとIce Storm Extremeの2つを実施しています。

・AnTuTu Benchmark



・Geekbench 4



・3DMark



・ベンチマーク結果をまとめ


アプリ1回目2回目3回目平均
AnTuTu1641721601041589931610890
Geeksbench 4シングルコア1852184118261840
マルチコア6579654365676563
コンピューティング7946794379327940
3DMarkSSE3750374537483748
ISU38955388823878938875

結果としてはCPUではさすがに同じSoCだけあって高性能ですが、同じSnapdragon 835を搭載している機種が17〜18万くらいなのでそれらと比べるとおよそ1〜1.5万ほどスコアが低くなっています。

内容を見るとどちらかというとCPUは同じような値になっているものの、グラフィックやUXが低くなっている模様。解像度がHDと他のSnapdragon 835搭載機と比べて低いので、むしろグラフィックやUXは有利かなと思っていましたが、若干性能を絞っているのでしょうか。

しかしながら、実際に操作している限りではXperia XZ1やGalaxy Note8、Galaxy S8シリーズなどと比べても遜色なく、サクサクかつキビキビと動いているので気にする必要はなさそうです。ゲームなどでも快適に使えそうで、筆者はあまりゲームはしないのですが、Pokemon GOではiPhone 8などと比べると若干レスポンスが悪いですが、Androidではかなり良いほうだと思われます。


また気になる発熱問題ですが、Xperia Z5 Compactは何だったのかというくらいにまったく問題なさそうで、iPhone 8やiPhone Xが熱が出て若干熱くなるような操作と同じようなことをしてもほとんど熱が出ず、ほんのりともわからないくらい。

あまりに熱が出てないので測定はしていませんが、この分だと夏場でも大丈夫そうです。低価格で人気となったXperia Z3 Compactと比べるとまだ少し価格が高めではありますが、実質負担額なら約2.6万円となっていますし、小型で高性能な機種はほとんどないので、NTTドコモからのみの販売となりますが、非常にオススメできる機種だと思われます。是非、一度、店頭などでサイズ感や操作性を確かめてみてください。



記事執筆:memn0ck


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