桐谷健太&鈴木浩介、大森南朋のコメントに「カッコいい」と感嘆の声 『ビジランテ』完成披露試写

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 本日11月17日、東京・テアトル新宿にて、12月9日に公開される映画『ビジランテ』の完成披露試写会が行われ、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、入江悠監督が登壇した。

 『ビジランテ』は、『22年目の告白−私が殺人犯です−』の入江監督が手がけたバイオレンスノワール。歪みを抱える地方都市、別々の世界を生きてきた三兄弟が再会したことで、人間の欲望、野心、プライドが衝突し、狂気に満ちた社会の裏側に引きずり込まれていく模様を描く。三兄弟を大森、鈴木、桐谷が演じるほか、篠田麻里子、嶋田久作、間宮夕貴、吉村界人、菅田俊、般若がキャストに名を連ねた。

 三兄弟の長男・一郎を演じた大森は、自身の役について「覚せい剤に溺れ、酒浸りの男で……」と語り始めると、次男・二郎を演じた鈴木が「キーワードがディープ過ぎるでしょ!」とツッコミ。三男・三郎を演じた桐谷は「ディープな作品だからね」とすかさずフォローを入れ、劇中とは真逆(?)の連携の良さを見せた。

 三郎がいつになく難役だったと語る桐谷は、「どう演じていいかわからないままクランクインの日になりました」と当時を振り返る。「でも、三郎の服を着て、靴を履いて、舞台となった深谷の街に降りたった時、自然に三郎になれました」と、監督の故郷である深谷の街の空気が自身を三郎にさせたことを明かした。

 本作は入江監督の構想10年におよぶ完全オリジナル脚本。クランクイン前に大森とたまたまバーで会う機会があったという入江監督は、「『入江君、オリジナル脚本なら監督として問われるよね』と言ってきて」と、大森から大きなプレッシャーをかけられたことを明かした。

 『ビジランテ』が“自警団”の意味を持つことから、“守るもの”について聞かれた鈴木は「老後の安定です。とにかくお金に困りたくない」と即答。すかさず桐谷から「夢がない!」とツッコミが入り、鈴木は「僕は老後のことなんて一切考えてない!」と改めてコメントし、会場を笑わせた。一方、大森は「こういった挑戦的な日本映画がなくならないように、力になれる役者でい続けたい」とコメント。鈴木と桐谷からは「カッコいい」と感嘆の声が漏れ、会場からも大きな拍手が巻き起こった。

 「ここで監督から主演の3人に花束が渡されます」と司会が紹介すると、出てきたのは花束ではなく、入江監督の地元の名産・深谷ねぎ。桐谷が「ねぎの映画と思われる(笑)」とコメントすると、場内も爆笑の渦に包まれた。

 最後に入江悠監督から「今でこそ、主演の3人と笑って会うことができますが、撮影中は限界に挑戦する日々で、今日は恨みを返されるんじゃないかと思いました。それぐらい過酷な時間でした。スタッフ・キャスト、誰一人欠けても成立しなかった映画です」と本作への熱い思いを語った。

(取材・文=石井達也)