自転車で行くキャンプは魅力たっぷりだ。景色を眺めながら自らの脚で移動し、森や川、海の近くなど、気に入った場所にテントを立てれば、スペシャルな宿のできあがり。焚き火の爆ぜる音、虫の鳴き声、満天の星空のもと、ロングツーリングの疲れを癒やしながら眠りに落ちていくのは至福のひと時だ。しかも、きちんとしたアウトドア用品さえあれば「自転車×キャンプ」は意外と簡単。さあ、自転車で森の中へ入っていこう!

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荷物が積めて疲れない、ツーリングバイクがベターな選択肢



自転車キャンプツーリングは、キャンプ道具が積める自転車があれば、クルマでのオートキャンプとなんら変わらない。ただし、可能ならばツーリングバイクを選んだほうがいい。リアキャリアやフロントラックが付けられ、重い荷物を積んで長距離を走っても、疲れないように設計されているからだ。

キャンプギアのパッキングも、予算があるならパニアバッグやサイドバッグを取り付けたほうがいいけれど、バックパックでも問題なし(ただし、お尻に負荷がかかるので、あまりの長距離移動は厳しいかも……)。パッキングのポイントは“軽量化”と“コンパクト化”。衣類はいつも着ているもので十分。雨が心配ならレインウェア1着を用意しておけばいい。食事は、近くの飲食店まで自転車を走らせてもいいし、食材を買ってシングルバーナーとコッヘルで自炊すればもっと楽しい。





キャンプサイトを含め、アウトドアフィールドの夜は明かりがなくなるので、ヘッドランプやLEDランタンの携行はマスト。特にヘッドランプは、トイレに行くときや料理をするときに手元を照らしてくれるので、非常に便利なアイテムだ。

そして、最も肝心なのは宿泊セット。テント、スリーピングバッグ、マットという三種の神器ならぬ“三種の寝具”は吟味して選びたい。中でもスリーピングバッグだけは、夏用と冬用があるので購入時には要注意。道具選びまで楽しめるようになってきたら、もう、自転車キャンプツーリストになったも同然だ。



三種の寝具を揃えれば、野山はもう極上の宿





KONA

スートラ

価格:16万5240円

長距離を旅するために生まれたツーリングバイク。クロモリというしなやかで耐久性のある素材は、どんなに長い距離を走っても身体への負担を軽減してくれる。リアキャリアが付属しているので、荷物をくくり付けられるパニアバッグも簡単に装着可能。ブルックスのレザーサドルが付いているのもうれしい。



モンベル

ステラリッジ テント 1本体(左)、ステラリッジ テント1 フライシート(右)

価格:2万9700円(左)、1万2420円(右)

モンベルのテントの中でも軽量で、初心者でも立てやすい自立式。片方がスリーブになっており、ポールを通しやすく設営しやすい。しかも、風に強いというメリットも。フライシートは別売だが、カラーバリエーションが豊富なので他のキャンプギアとのコーディネートだって楽しめる。



サーマレスト

プロライト レギュラー

価格:1万5660円

こちらのインフレータブルのマットは、スリーシーズンタイプで最軽量のモデル。自動膨張式なので、ある程度は勝手に膨らんでくれる。仕上げに少し膨らませれば、好みの硬さに微調整もOKだ。地面からしんしんと伝わってくる冷たさをシャットアウトしてくれるうえに、空気の層ができるのでとても温かい。布団のような快適な寝心地が得られるはず。



モンベル

ダウンハガー800 #3

価格:2万9700円

布団の役割を果たすスリーピングバッグ。独自のスーパースパイラルストレッチシステムで斜めに縫製してあるだけでなく、ゴム糸を使うことによって抜群のストレッチが効き、寝相が悪い人でも快適。ダウンは800フィルパワーなので暖かく、軽量。



ペツル

ジプカ

価格:3996円

わずか66gの軽さながら、200ルーメンという十分な明るさを放つペツルのヘッドランプ。頭に巻く部分が巻き取り式リールになっているので、自転車のハンドルや、木に取り付けることもできる。蓄光リフレクターも付いているため、パニアバッグやバックパックに収納していても見つけやすい。



モンベル

ミニランタン

価格:2808円

コンパクトなLEDランタンは、可動式のシェードを採用し、やさしい光で照らしてくれる。長さ調整ができるストラップも付いているので、夜に自転車をメンテナンスするときは首から下げたり、テント内では屋根に吊り下げたりと、設置場所は自由自在。やさしい光の下で読書を楽しむ……なんていうのもいいかも。単三形乾電池1本を使用。

text山下晃和

photo下城英悟(GREEN HOUSE)