東京スカイツリー、もう一つの絶景

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 日本列島は年々、気温が上がっている。建物や設備の保守点検を行う高所作業は照りつける太陽の下、暑さがピークに達する。しかし風や雲の動き次第では、全身で爽やかさを感じ取れる。さまざまな現場に、一瞬の涼がある。

 東京スカイツリーの「天望回廊」での窓清掃は地上445―450メートルで行われる

 眼下に広がるのは箱庭の東京。林立する高層ビルもこの場所からは低く見える。今年で開業5周年を迎えた東京スカイツリー(東京都墨田区)は、高さ634メートル。同445―450メートルにある「天望回廊」と、同340―350メートルにある「天望デッキ」は、景色を楽しむ観光客のために定期的に窓ふきをする。

 天望回廊の清掃用ゴンドラは揺れを抑える装置を備えている。ただ突然の風には窓との50センチメートルの間隔を保つため、手で揺れを抑えることもある。

 「上空の気温は地上よりも低い。そよ風であってもかなり涼しさを感じる」。遮る物のない眺めの良さもあり、格別な気分を味わえる一瞬だ。
(写真・文=森住貴弘)