10年前は田中マルクス闘莉王、小野伸二、長谷部誠ら名手とともに、初のアジア制覇の喜びを味わった阿部。その経験を、来る決戦で存分に発揮することが期待される。 (C) Getty Images

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 浦和レッズは11月18日(現地時間)、サウジアラビアのアル・ヒラルとAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝戦・第1レグを戦う。
 
 
 10年前、イランのセパハンとタイトルを争って以来の決勝進出を果たした浦和。その時は合計スコア3-1で初優勝を飾っている。当時のメンバーで、10年経った今でもチームに残っているのは、阿部勇樹と平川忠亮の2人だけである。
 
 10年前の決勝ではゴールも決めた阿部勇樹は今回、キャプテンとして2度目のアジア制覇に挑むことになるが、敵地リヤドでの一戦を前に彼が語った、このタイトルに懸ける熱い想いを、アジアサッカー連盟(AFC)の公式ホームページが紹介している。
 
「アル・ヒラルは今季とても好調だけど、我々は何とかアウェーゴールを奪い、最低でも引き分けには持ち込んで(ホームでの)第2レグを迎えたい」
 
 10年前は初戦のアウェーマッチを1-1で乗り切り、埼玉スタジアムでの第2戦で2-0(2点目が阿部のゴール)の勝利を飾って、スタンドを埋め尽くしたサポーターたちと喜びを分かち合った。阿部があの歓喜の再現を願うのには、大きな理由がある。
 
「僕は多くの監督やコーチの下でキャリアを積み重ねてきたけど、そのなかでも堀(孝史)監督は僕を大きく成長させてくれたひとり。だから今度は僕が、監督がビッグタイトルを手にするのに貢献したい」
 
「10年前とはチームも変わったし、サッカーは常に変化を遂げているけど、選手にとって大事なのは、自分を信じること、そして決勝で勝つこと」と語る36歳のキャプテン。アジア制覇の先には、来月にUAEで開催されるクラブワールドカップも待ち受けているが、今はまだ、世界への想いは封印している。
 
「クラブワールドカップは、とても刺激を与えてくれる大会だけど、まずはアジア王者になることが最初のステップ」
 
 アジアから世界へ――ストーリーを続けるための、絶対に落とせない戦いに、浦和は臨む。