「明治おいしい牛乳」のパッケージ変更をめぐり、SNS上でさまざまな意見が飛び交っています。変更に伴い容量がこれまでの1リットルから「900ミリリットル」に減ったことについて「ヨーグルトが500mlから450mlに変わった時もそうなんですが、料理する側は1L、500mlと計量で助かってたんです。値上げなら値上げして!そういうとこも考えて!」、新パッケージについては「この容器、リサイクルしにくいから嫌いですよ」など辛らつな声が上がる一方、「1リットルだと使い切り前に賞味期限迎えたり腐らせたりする場合もある」「横置きができるのありがたい」などと肯定的に評価する意見も見られます。

 オトナンサー編集部ではこれらを踏まえて、今回のパッケージ変更について明治の広報担当者に聞きました。

「利便性」「おいしさ」が新しい価値

 明治おいしい牛乳は「新鮮な生乳のおいしさ」を実現する独自の「ナチュラルテイスト製法」が特徴。従来は、上部が三角形になったおなじみのパッケージで容量は1リットルでしたが、今回の変更で角のない長方体になり、容量も900ミリリットルに減りました。従来よりも「開けやすさ」「持ちやすさ」「注ぎやすさ」が向上、また密閉性や遮光性を高めておいしさが長持ちするようにしたそうです。2016年9月の九州地区を皮切りに、中四国、関西、中部、関東へと順次、販売地域を拡大しています(希望小売価格)。

「値上げでは」「計量しにくくなった」との意見について、担当者は「そうした声がSNS上にあることは承知しています。ただし、弊社としては新しい容器で『利便性』や『おいしさ』といった『新しい価値』を提供させていただいております」と話します。

 1リットルから「900ミリリットル」とした理由については「世帯あたりの人数が減ったことなどにより、家庭における牛乳の消費量が減っています。1人あたりの消費量がこの10年間で約1割減っていることを一つの目安に『900ミリリットル』としました」。

「リサイクルしにくい」という意見に関しては、注ぎ口のプラスチックはつけたたまでも「紙パック」扱いなので切る必要はなし(※実際には各自治体の区分に従って対応)。また「開き方」は明治おいしい牛乳の公式ホームページで簡単な方法を参照できます。

 担当者は「おいしさと利便性を向上させた新しい容器で、新鮮な生乳のおいしさをご家庭へお届けしたいと思います」と話しています。

(オトナンサー編集部)

【動画】リサイクル時の簡単な開き方

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