日本の住宅街では朝や夕方にイヌを散歩させている市民の姿をしばしば見かける。中国の都市部でも同じくイヌの散歩を見かけるが、その光景は少々日本とは異なるようだ。中国メディア・今日頭条は13日「中国人はイヌを飼う資格がないと日本人に言われて怒ったが、反論のしようがないことに気づいた」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本の住宅街では朝や夕方にイヌを散歩させている市民の姿をしばしば見かける。中国の都市部でも同じくイヌの散歩を見かけるが、その光景は少々日本とは異なるようだ。中国メディア・今日頭条は13日「中国人はイヌを飼う資格がないと日本人に言われて怒ったが、反論のしようがないことに気づいた」とする記事を掲載した。

 記事は、近ごろ友人から聞いた話として「中国で働く日本人が中国人の同僚に対して、君たち中国人にイヌを買う資格はないと怒り気味に話したという。これを聞いた中国人の同僚は怒りを覚えたものの、冷静になってその理由を聞いた。すると日本人は幾つかの理由を挙げて説明した」と紹介。その内容について「本当にわれわれ中国人にイヌを飼う資格がないか、考えてみよう」とした。

 まず、法整備における日中間の差を挙げている。「日本は早い時期に法規を制定してペットの飼育者を厳しく律した。その目的は無駄吠えによって他人の休息を脅かしたり、糞便を撒き散らしたり、他人を傷つけたりしないようにするためだ。かたや中国では動物に関する法律は非常に不足している。緑地にはいつも犬の糞があり、道路にさえも落ちている。小さな街ではなんの防疫措置もしていない野良犬がのしのし歩いているのだ」と説明した。

 また、日本ではイヌを飼う際、その頭数や生活環境などを当局に届け出る必要があり、変更があったら速やかに報告しなければならない一方、中国ではどこでも何頭でも自分の好きなように飼うことができる状況だとした。さらに、日本人はイヌを散歩させる時、ちゃんとロープにつなぎ、イヌの意思に任せて進むが、中国人の散歩はイヌが嫌がっても無理やり引っ張るうえ、公共の場所でロープを使わず散歩させる人も多いと指摘している。

 そして「最も重要な点」として、日本ではペットを死ぬまで飼育する責任が求められ、飼育の放棄が虐待とみなされることもある点を挙げた。中国では動物に対する虐待がしばしば見られると説明するとともに「街にあふれる野良犬の多くは、飼い主が無責任に飼育放棄した結果だ」と論じた。

 記事は「これらの理由を聞き終わって、沈黙せざるを得なかった。確かにイヌを飼うという点から言えば、日本のように安全が保たれている国で生活したいと思う。ただ、全ての中国人がみなペットにひどい扱いをしている訳ではなく、多くの人が優しく接している。近い将来、国もペットに関する法整備に乗り出してくれるだろう」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)