【ライターコラムfrom福岡】J1昇格へ闘志を燃やすキャプテン三門雄大「残り3試合に勝てばいい」

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 V・ファーレン長崎がJ1初昇格を決めた試合を、アビスパ福岡のキャプテン、三門雄大は自宅で観ていたという。

「やっぱり長崎は勢いがありましたし、あの試合を観るだけでも、気持ちの入ったプレーが多かったと感じました。長崎は自分たちと対戦したときも球際が厳しかったし、シュートを顔面でブロックされるくらいゴール前で体を張っていた。そこが自分たちに足りなかった部分だと思いましたし、悔しいですけど、(長崎は)昇格すべくして昇格したと思いました」

 明治安田生命J2リーグ第41節で、福岡は84分までリードしながら、松本山雅FCのパウリーニョが放ったミドルシュートで追いつかれた。パウリーニョがシュートを打ったとき、福岡は自陣ペナルティエリア近辺で松本と同じだけの人数を下げて守っていながら、そのシュートには誰も足を伸ばせなかった。試合後の三門は「正直、落ち込むやられ方だった」と肩を落とし、「J1を目指すチームがこれではいけない」と猛省した。結果的に、この試合で福岡、名古屋グランパスがともに勝点3を積み上げられなかったため、長崎が勝利して自動昇格を決めた。

「プレーオフ進出が決まったからには、最終節の(ファジアーノ)岡山戦に勝って、勢いを持ってプレーオフに臨みたい」と今週末を見据える三門。4位の名古屋と勝点1差の福岡は、最終節で勝利すれば年間順位3位のままプレーオフに臨むことになり、プレーオフの準決勝、決勝とも引き分け以上で勝者となる。

 それでも「残り3試合に勝てばいい」と、三門は強気だ。しかも、対戦するなら「リーグ戦で勝率の悪かった徳島ヴォルティス(2戦2敗)や、直近の対戦で1-3と完敗だった名古屋とやって、やり返したい」と闘志をむき出しにする。

「相性の悪いと言われている相手に勝って、上がるべくして昇格したと言われたいので。もちろん、簡単ではないことは分かっているけど、残り3つ勝って昇格したいです。同じ九州の長崎が自動昇格を決めて、悔しい気持ちはサポーターも同じだと思うけど、そういう思いも背負って戦います」
 
 福岡がシーズン当初から掲げてきた『自動昇格』という目標は達成できなかったが、『1年でのJ1復帰』という目標を達成するための椅子は、まだ1つ残されている。リーグ最終節をどう締めくくり、プレーオフに弾みをつけるのか。福岡の選手たちは、残り3試合を“チャンス”と捉えている。

文=新甫條利子