テーマを決めて旅をする

写真拡大

旅をするにあたっての目的はなんでしょうか。知らない国に行ってみたい、おいしい料理を食べてみたい、テレビや本で見た場所へ行ってみたい。当て所のない旅であってもそこにはなにかしら目的があるものです。

タイトルがあらわす旅

女優の鶴田真由による『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』(幻冬舎)はそんな旅の目的の楽しみを味わえる本です。著者は、もともとスピリチュアルなものに興味があり、日本国内のスポットをいろいろとめぐっていました。しかし、行く先々で偶然を目にしていくうちに、それが日本国内にとどまらず、最終的にイスラエルのエルサレムまで向かうことになります。武勇伝的な旅ではなく、自分の興味のおもむくままにたどりついてしまった、そうした必然性を味わうことのできる本だといえるでしょう。

そこには何がある?

著者は日本の「古事記」と、「聖書」のつながりを見出します。これはともすればトンデモ説ともなってしまうのでしょうが、自分の中で偶然では片付けられないといった感覚はありますよね。鶴田真由はそうしたものを言葉にすることに非常に優れています。もともと女優として表現する仕事をしていたのですから、それを文章に応用したともいえるかもしれません。本書を読めば自分もまた何かにこだわった旅に出てみたくなる、そんな気持ちにさせられる本です。