中国では多くの人が投資に関心を持ち、資産を増やすために投資に取り組んでいる。株や不動産売買は多くの中国人が行っていて、一般的な資産運用の方法の1つだと言える。自動車も個人資産の1つだが、資産価値は徐々に失われていくものであり、どうせ購入するなら「資産価値が減りづらい」車を購入したいと考える中国人は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では多くの人が投資に関心を持ち、資産を増やすために投資に取り組んでいる。株や不動産売買は多くの中国人が行っていて、一般的な資産運用の方法の1つだと言える。自動車も個人資産の1つだが、資産価値は徐々に失われていくものであり、どうせ購入するなら「資産価値が減りづらい」車を購入したいと考える中国人は少なくない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中古車として売却することを念頭に、資産価値が下がりにくい日系車を紹介し、「値下がりしづらい日系車を購入したいと思うか?」と中国の読者に問いかける記事を掲載した。

 非常に多くの合弁車が存在する中国だが、日系車は故障しにくく、長年乗ることができるという理由から中古車市場でも人気が高く、値崩れしにくいことで知られている。記事は、日系車のなかでもトヨタ車は「資産価値が減りづらい」車の代表的存在だとし、販売台数が多いにも関わらず資産価値が下がりにくいと指摘、中国において高額で取引されている車種のトップ5を紹介している。

 まず挙げたのは中国で人気のSUVである「ランドクルーザー プラド」だ。プラドの購入から5年後の価値は新車の59.9%ほどだと紹介し、多くの中国人に「もっとも資産価値が減りづらい車」と評価されていることを紹介している。次に、「ハイランダー(日本名:クルーガー)」の5年後の価値は59.5%で続き、そして「RAV4」が49.6%だと紹介している。中国ではSUVの人気が高いが、資産価値が下がりにくいトヨタ車のトップ3はすべてSUVという市場の人気を反映した結果だった。

 続けて記事は、「カムリ」の5年後の価値は新車購入時の48.1%で、「カローラ」が47.9%であることを紹介し、価格も手ごろな大衆車は中古車市場でも人気が高く、価格が下がりにくいことを紹介した。

 中国では日系車を購入することは「愛国心に反する行為」だという見方が少なからず存在する。だが、多くの中国人が日系車の良い点を認め、愛用している。さらに、資産価値も下がりにくいということは中古車市場でも大きなニーズがあることを示し、多くの中国人が日系車の価値を認めていることの証拠と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)