ヤマト運輸はネット通販の繁忙期を控え、一部地域で宅配業務に従事するアルバイトの時給を2000円とする賃上げに踏み切った。ネットでは波紋が広がっている。

「日本経済新聞電子版」によると、ヤマトが賃上げしたのは神奈川県内の宅配業務。2016年12月より500円(33%)高く、全国で最も高い時給だという。12月はヤマトが取り扱う荷物数は通常の月の2倍。特に神奈川県など戸建てが多い住宅地では多くの配達員の確保が必要となることから人材採用が急務であるという。

実際、求人サイトには「軽ドライバー」の職種名で募集されており、14〜21時の時間帯に最低でも週3日、1日6時間勤務で時給2000円以上の条件が提示されている。大型車ではなく軽自動車でエリアの固定ルートを回って宅配便の集配業務を行うもので、運転が得意でなくても問題ないという。年末までの短期スタッフとして100名以上を募集している。

Twitterでは、

“スゲー、下手な正社員より給料高くなるなー”
“ちなみに時給2000円は中小の木っ端正社員より給料がよろしい。まぁ年末価格だろうけどねぇ。今自分の給与を計算したら1500円ちょっとだった”

と正社員と比較して衝撃を受ける声が上がったが、

“今の職場時給より高い、って人多いだろうな。マックがとうとう高校生バイト時給1,000円とか出してたし、来るところまで来たな”
“人手不足による賃上げが徐々に進んでくるな。物流大手がこういう動きになったのはデカイね。”

と賃上げを評価する声や、

“たったの2000円ぽっちで本気なの?”
“時給2000円とはスゴい数字だけど、年末年始の超繁忙期に働くことを考えればようやくまともな金額になったとも。”

と適正あるいはまだ安いとする意見も目立った。

こうしたアルバイト募集の中、ヤマトなどから仕事を請け負う会社でもドライバーの委託業務募集が盛んになっている。求人サイトには「月収30万円以上」「未経験者初月46万円」「3カ月目で週休2日65万円」という高額の数字が躍る。完全歩合制なので気になるのは荷物単価だが、おおよそ100〜200円の募集が多いようだ。

各業界で人材不足が問題となっている中で、とりわけ深刻化している運輸・配送のドライバー不足。時給を上げることで一時的に凌ぐことはできたとしても、根本的な解決につながるとは言い難いが、どれだけ人材が集まるのか、注目される。
(山中一生)

■関連リンク
・ヤマト運輸
http://www.kuronekoyamato.co.jp/
・ヤマト、年末の時給2000円 物流人材争奪戦
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO2345980014112017TI1000