Jリーグで対戦したディアス(左)と堀。互いに監督となってアジアの舞台で激突する(写真は93年)。(C) SOCCER DIGEST

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 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝は、サウジアラビアのリヤドで、11月18日の19時15分(日本時間25時15分)のキックオフで第1戦が行なわれる。
 
 浦和レッズの10年ぶりの覇権奪回が注目される今回の決勝だが、対戦相手のアル・ヒラルは国内リーグを制すること14回、ACLの前身・アジアクラブ選手権を2度制覇したこともあるサウジアラビアきっての強豪だ。一筋縄ではいかないだろう。
 
 そして、このアル・ヒラルを率いるのが、かつて草創期のJリーグで横浜マリノスのストライカーとして活躍したラモン・ディアス監督だ。横浜Mで初代得点王となり、その後95年にチームを退団すると同時に現役を引退。監督に転身すると、自身が選手としても活躍したリーベルプレートを南米一の座に導くなどの実績を残した。昨季就任したアル・ヒラルでも、2016-17シーズンの国内リーグのタイトルを手にし、今季もACL決勝へと導く手腕を発揮している。
 
 そのディアス監督はJリーグでの現役時代、浦和の指揮を執る堀孝史監督と、何度がピッチ上で顔を合わせている。Jリーグ元年の93年には、リーグでの4回の対戦のうち、ふたりは3度にわたって対峙。うち2度横浜が勝利している。(※ちなみに堀が欠場した試合も、ディアスがハットトリックを達成して横浜が勝利)。
 
 写真は、浦和が初めて横浜に勝利した93年シーズンの第2ステージ・2節の試合で撮影されたもの。まだ固定番号制ではなかった時代。エースナンバー10を背負い、ドリブルで敵陣に切り込むのが若き日の堀監督だ。その後ろで朧気に写り込んでいるディアス。この日、横浜のエースを無得点に抑え込んだ浦和は、0-0で終わった120分の激闘の末にPK戦を4-2で制した。
 
『サッカーダイジェスト』93年9月5日号のマッチレポートには「決定力不足という課題は持ち越されたままだが、巻き返しに向けて価値ある勝利を手にした」と綴られている。激闘を制した浦和は、結局その後も巻き返しは叶わず、屈辱のシーズンを送ることになるのだが……。
 
 現役時代はディアス監督に対して分の悪かった堀監督だが、果たして今回の対決ではいかなる決着を見るだろうか。