15日、韓国南東部で発生した地震により韓国の大学修学能力試験が1週間延期されることが決まり、試験問題の出題者に課されている「監禁」生活も1週間延長されることになった。資料写真。

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2017年11月15日、韓国南東部で発生したマグニチュード5.4の地震により、日本の大学入試センター試験に当たる韓国の大学修学能力試験(修能)が当初の16日から急きょ1週間延期されることが決まった。史上初となる自然災害が原因の修能延期に、受験生はもちろん、試験を実施する国の機関や、受験生らの試験直後の予約を請け負っていた旅行会社など、韓国は上を下への大混乱となっているが、そうした中、韓国・マネートゥデイが、試験延期に伴い「監禁」生活がさらに長引くことになった修能出題者の事情を伝えた。

15日午後2時29分ごろの浦項(ポハン)市付近での地震発生を受け、同日午後8時、金相坤(キム・サンゴン)副首相兼教育部長官は修能を23日に延期すると発表した。政府当局者らが現場を視察して「実施が難しい」と判断し、決定を下したという。

これにより、先月13日から合宿生活を送っている2018年度修能試験の出題委員700人余りも影響を受けることになった。出題機関である韓国教育課程評価院は、試験問題の流出などを防止するため、教授・教師で構成された修能出題・検討委員や行政職員などに対し事実上の監禁生活を強いている。合宿期間中、委員らはホテルに滞在し、家族との連絡も禁止されるなど外部と一切連絡を取ってはならず、携帯電話、ファクス、電子メールや手紙などのやりとりも禁止。委員らが合宿所で使用した紙やティッシュペーパーなども試験後まで内部で保管する徹底ぶりだという。周囲の人には「海外出張に行く」などと説明しているそうだ。

一方、警察庁では修能の延期を受けて、出題・印刷本および試験地区85カ所に警備員を配置して徹底したセキュリティー対策を取ると明らかにした。問題用紙の保管所では、運営期間中、警察が2時間に1回以上パトロールを行い、警察車両も出動態勢を維持するという。

これについて韓国のネットユーザーからは「天災なんだし、このくらいは我慢してほしい。あなたたちの出した問題で、全国の生徒たちの進路が決まるのだから」「監禁が延びても受験生の苦痛には及ばない」「国家的災難だと思ってこらえて」などのコメントが寄せられている。

また、今回の地震により建物の一部が崩れる被害なども出ていることから「安全第一」「まずは子どもの安全が優先」と心配する声も上がった。(翻訳・編集/松村)