東急・田園都市線の運転見合わせがまた通勤・通学の利用客を直撃した。今年(2017年)に入ってこれで9件目の運転見合わせで、今やトラブルが慢性化した状態だ。

15日(2017年11月)早朝の架線トラブル発生で、渋谷―二子玉川駅間の上下線が約4時間半にわたって運転を見合わせ、上下線156本が運休した。田園都市線に乗り入れている東京メトロ半蔵門線のダイヤが大幅に乱れたほか、接続している東急大井町線や東横線なども混乱した。

午前10時過ぎに運転が再開されたが、通勤・通学ダッシュの時間帯を直撃したために約12万67000人が会社や学校に遅刻するなど迷惑をこうむった。

原因は東急電鉄によると、池尻大橋駅付近で架線に電気を送る送電線がショートし送電できなくなったためという。

それにしてもトラブルの発生が多いのは何故なのか?

実は老朽化していた田園都市線

小倉智昭キャスターは「田園都市線というとおしゃれな線なんだろうなというイメージがあるんですけど...」とつぶやいたが、おしゃれのイメージは利用客で、鉄道そのものは老朽化でガタガタのようだ。

鉄道ジャーナリストの梅原淳は「渋谷−二子玉川間は1977年開通し設備の老朽化が進んでいるうえ、大量輸送(昨年度の1日当たり乗降人員は約126万人)による負荷や同区間に多い地下鉄部分のトラブル対策が遅れている」と指摘している。

東急電鉄がこのまま田園都市線の抜本対策をせずにいると、日本の鉄道の安全・正確のイメージから脱落することになりかねない。