65歳以上を狙った投資詐欺事件の巧妙なやり方がわかってきた。高配当や元本保証をうたい文句にするだけでなく、有名歌手のディナーショーへ仲間ごと招待して盛り上げ、高齢者の気持ちを狡猾についていた。

組織犯罪処罰法違反の疑いで警視庁に逮捕された健康食品販売業、原田一弥容疑者(63)ら8人は1000人以上から総額60億円を集めたと見られる。60代の女性は「品物を買うと特典でショーに招かれ、食事もふくめて無料で一日楽しめた」という。歌手は小林幸子らが登場、元フォーリーブスの江木俊夫が司会することもあった。所属事務所は「仕事として受けただけ」と声をそろえる。

野上慎平アナが「たいへん巧妙です」というやり方はこうだ。

最初はチラシから

チラシが配られ、行くと米やパンなどがただでもらえる。同世代の人がいっぱい集まっているから盛り上がる。そこで、後日の健康セミナーに誘うチラシを渡される。そちらでは健康食品をすすめあれ、これは有料。買うとディナーショーに招かれ、仲間で時間をかけてワイワイ楽しむ。容疑者とも親しくなるうちに投資話を持ち掛けられる。

詐欺に詳しいジャーナリストの多田文明さんは「長年のつきあいでだまされる。おかしいと思っても、つくされた感があり、強く言えない」と、徐々にからめとられていった事情を解説する。

司会の羽鳥慎一「ひどい話ですね」

野上アナ「ただより高いものはないというのは本当です」