箱根でも神大が旋風を起こすか(写真:時事通信フォト)

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「週刊ポストさん! 言ったじゃないですか、今季は神大(神奈川大)だって!」──11月5日の全日本大学駅伝を受け、本誌に“猛抗議”してきたのは、陸上長距離専門ウェブメディア「EKIDEN NEWS」を主宰する西本武司氏だ。

 全日本大学駅伝で神奈川大は20年ぶりの優勝を果たしたが、本誌・週刊ポストを含め、メディアはおしなべて、王者・青学大と10月の出雲駅伝を制した東海大の「2強」を軸に展望をレポートしてきていた。

 そうしたなか、出雲駅伝直前の10月初旬、西本氏は確かに本誌の取材に、「今年は神大がきます。これ、書いておいたほうがいいです」と断言していたのだ。そこには、根拠があった。

 たとえば9月30日。青学大の5000m学内記録会で、〈7人が学生トップクラスの13分台を記録〉などと報じられたが、まさしく同じ日、神奈川大の選手も衝撃的な走りを見せていた。西本氏が説明する。

「9月30日に開かれた世田谷記録会です。神大の山藤篤司(3年)、鈴木祐希(4年)、大塚倭(同)、荻野太成(2年)、越川堅太(同)の5人が5000mを13分台で走り、自己ベストを更新。このうち4人は従来の大学記録を上回る快挙でした。前回の箱根で2区区間賞のエース・鈴木健吾(4年)という“大砲”の他にも、選手が揃っていることを見せつけたのです」

 この記録会には青学大・原晋監督の“右腕”として知られる瀧川大地コーチも視察に訪れていて、「見に来てよかった……」と言い残して去って行く姿を「EKIDEN NEWS」のメンバーが目撃している。強豪校の関係者やコアな駅伝オタクの間では、神奈川大の実力はすでに脅威として認識されていたのだ。西本氏の熱弁は続く。

「神大は1月の箱根で12年ぶりにシード権を獲得し、3月にはウガンダで行なわれた世界クロスカントリー選手権大会に大塚、大野日暉(4年)が日本代表として出場。5月の関東インカレでは鈴木(祐)が5000m、鈴木(健)が1万mを日本人トップでゴールしています。6月の全日本大学駅伝の関東予選でも、山藤らの活躍で東海大に先着し、トップ通過を果たした」

 本番の箱根でも注目しないわけにはいかない。西本氏は、「#神大いやほい」というキーワードを覚えておくべきだと力説する。

「神大のファンや関係者、選手たちがSNSに投稿する際に使う、謎のハッシュタグです。レース前の意気込みを投稿する選手、現場で写真を撮った駅女、沿道で快走を目撃したファンらが必ず、末尾に『#神大いやほい』とつけて投稿している。どういう意味なのか、誰が言い出したのかなどは不明。意味がよくわからないノリの良さも含めて、今季の神大の勢いを象徴するフレーズなのです」

 来年1月2〜3日、ネットに〈#神大いやほい〉の投稿が溢れるかもしれない。

※週刊ポスト2017年11月24日号