元バスケットボール日本代表の渡邉拓馬氏【写真:編集部】

写真拡大

「ポカリスエット エールキャラバン」、元日本代表戦士が正智深谷高でエール

 元バスケットボール日本代表の渡邉拓馬氏が15日、埼玉県深谷市内の正智深谷高を訪問した。トヨタ自動車アルバルクなどで活躍したスコアラーは、約1200人の生徒を相手に講演を実施。さらに男子バスケットボール部を熱血指導した。

 大塚製薬が企画し、バスケットボール、サッカー、バレーボール、柔道、テニス、バドミントンを通じて、全国170校の部活生を応援する「ポカリスエット エールキャラバン」の一環として訪問した同校。元スター選手の渡邉氏が披露した体験談に生徒たちは耳を傾けた。

 渡邉氏が生徒たちに送るエールの言葉として選んだのは、「サクリファイス(犠牲)」だ。バスケットボールは5人の選手が力を結集させて行うチームスポーツ。それぞれが自分の思ったプレーだけをしていては、決して勝てない。個性を大事にする中でも、自己犠牲の精神を持つことが大切だと説いた。

「自分がシュートを打ちたい、自分が目立ちたいという気持ちは選手ならみんな持っていると思います。でも、それだけではチームは勝てない。例えばシュートを打ちたくても、他にフリーの選手がいれば自分が犠牲になってパスを出す。これは、バスケットボールだけではなく、日常生活にも言えることで、犠牲になってくれている人がいるからこそ幸せでいられる。僕が選手として感じたのは、周りのためにプレーすれば、それが巡り巡って自分のチャンスとして返ってくるんです」

 一言で「犠牲」と言っても、それを体現することは簡単ではないが、渡邉氏が30年のバスケットボール人生で培った“成功のサイクル”を伝授され、生徒たちも思わずなるほどと頷いた。

バスケ部主将は「一人一人が考えてプレーしていきたい」

 バスケットボール部の成田靖監督は、「ウチは足を使って走るチームなんですが、渡邉さんは僕らの持っていない部分を指摘してくれました。スクリーンやスペースの使い方、状況判断をより実戦的に教えて頂いた。このように外から新しい風を吹かせて頂くことは、選手にとっても僕ら指導者にとっても、とても良い機会だと思います」と感謝の言葉を述べた。

 3年生の常田耕平主将も特別授業を振り返り、「自分たちのスタイルと教わったことを融合できるように、一人一人が考えてプレーしていきたいと思います」と決意を語った。

 最後は一人ひとりと握手を交わしながら「頑張ってください」「応援しています」と声をかけた渡邉氏。部員たちが大舞台で活躍する姿、そして今後大きな成長を遂げていくことを願っている。