新幹線に乗った途端にバレる二流の証とは?(画像:dosanite / PIXTA)

「学歴・頭のIQ」で、「仕事能力」は判断できない。仕事ができるかどうかは、「仕事のIQ」にかかっている。
『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著)が合わせて25万部突破の大ベストセラーになった「グローバルエリート」ことムーギー・キム氏。
彼が2年半の歳月をかけて「仕事のIQの高め方」について完全に書き下ろした最新刊『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』は20万部を突破、翔泳社主催の「ビジネス書大賞 2017」の大賞を受賞し、世界6カ国で翻訳も決定するなど、世界中で注目を集めている。
本連載では、ムーギー氏が「世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ教訓」の数々、および「日常生活にあらわれる一流・二流の差」を、「下から目線」で謙虚に紹介していく。

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「二流」は乗車前に大量に食料を買い込む


「のぞみ、ひかり、こだま……何回聞いても、どれが各停で、どれがいちばん速いんか、わっからへんでー!!」

世の中には、新幹線に乗った途端、残念すぎるその二流っぷりが、バレバレにバレてしまう人が存在する

東京駅から乗ったら始発で自由席でも座れるのに、品川駅から乗るものだから、自由席で座れる確率が激減してしまう、おっちょこちょいな人たち。

出発の数分前まで駅弁コーナーで大量の駅弁を吟味して、揚げ句の果てに1つに絞れず「カニ弁当」と「幕の内弁当」2つを買ってしまうのは、残念すぎる乗客の基本だといえるだろう。おまけに、おやつにと柿の種も1袋買ってしまうのだから、恥ずかしいくらいの食い意地にも程がある。

そういう残念な人に限って、せっかく車内でアイスクリームを買ったのに、溶かすタイミングを間違えて「ドロドロの二流のアイスクリーム」を食べる羽目になっているのだから、もはや掛ける言葉もないのである。

「学歴の高さやIQの高さ」と「新幹線に立派に乗れるかどうか」は関係がない。「新幹線への乗り方」を見ただけで、本当に仕事ができる人かどうか赤裸々にバレてしまうものである。

それでは、新幹線に1回乗っただけですぐにバレてしまう、その人の「人間的欠陥」「人格的故障」っぷりとは、いったいどのようなものだろうか? 早速、紹介していこう。

まず新幹線に乗ってすぐにバレるのが、「不当に座席を占領する」ことである。

座席を「荷物置き場」にしない

【1】自分の周りの座席を占領する

まず残念な乗客の恥ずべき特徴が、自由席などで、隣の空席およびそのまた隣の空席まで荷物を置いて占領していることだろう。

これに加えてあろうことか、座席のリクライニングをこれでもかと最大限倒したり、勝手に座席を回転させて1人で6席分もの座席を領有してしまうのだから、開いた口がふさがらない。

乗客が少なくてすいていたら、それはそれでいいだろう。しかし、東京から混雑していてほぼ満席のときでさえ、新横浜からの人が自分の隣に座るのを防ぐため、荷物をたっぷり隣の座席に置く人がいる。

そういう人に限って、声をかけられないように「寝たふり」までするのだから、二流の所業としてもかなり悪質なほうであろう。

これは新幹線に限った話ではないが、二流の人は、やたらとほかの座席を占領する「領土拡張政策」をとることが多いのである。

【2】動きや騒音が多くて、何かと騒がしい

次に新幹線でバレるのは、「人のことを気にせず何かと騒がしい」ことである。

貧乏ゆすりが激しくて、隣の座席まで「震度4並み」に揺れたりする残念な人たち。おまけに、座席で使用禁止なはずの携帯電話でいつまでも大声で話し続け、会話が終わったと思えば始まるパソコンのタイピング音など、とにもかくにもうるさいのだ。

さらに、イヤホンからは最大音量の音楽がシャカシャカやかましく聞こえてくるし、連れてきた幼い子どもが泣き出したり大笑いしたり、さらには兄弟げんかを始めても、まったく注意せず、スマホゲームに明け暮れていたりする。

最悪のケースでは、変な鼻歌を歌いだし、しかも「サビの部分」のみをエンドレスに繰り返すという、大失態を演じている人も少なくないのだ。

車内で静かにできないのは、新幹線だろうとどこだろうと、残念な人の残念な典型的パターンといえるだろう。

そして、新幹線でバレる残念な人の3つ目の特徴は、「何かとニオう」ことである。

たばこや食べ物のニオイには十分な配慮を

【3】何かとニオう、残念な人たち

残念な人が新幹線の中で何かとニオわせている、その代表的なものが「たばこ臭い」「たこ焼き臭い」「体臭が臭い」であろう。

「禁煙車両をうたいながらも、いまだに車内に喫煙コーナーがあるのは、受動喫煙防止の観点からどうなのだろうか」と疑問でならないのは私だけではないはずだ。

案の定、喫煙コーナーから席に戻ってきて隣に座った途端、あの嫌なたばこのニオイを周囲に充満させてしまうことも少なくない。

また、大阪から乗車したときは、おいしいたこ焼きを新大阪駅で買ってくる人が隣に座る確率も決して低くない。当然、たこ焼きのニオイが周囲に充満する

すると、たばことたこ焼きのダブルパンチで、車内はいろんな「アカン香り」が漂う「異臭空間」に転落してしまうのだ。

極め付きは、働くサラリーマンの運命ともいえる「加齢臭」だろう。

これは、生物的代謝の結果なのだから、避けられない現実がある。とはいえ、隣に座られて接近戦を迫られると、なかなかツラいものを感じずにはいられないのも、悲しい現実であろう。

これまで、謙虚な下から目線で、新幹線で即バレる、二流の乗客の特徴について書きつづってきた、「グローバルエリート」の称号をほしいままにするこの私。

では、はたして「一流の新幹線乗客」になるためには、どのようなポイントに気をつけたらよいのだろうか?

ここまで述べたように、隣の人の座席を無駄に占領せず、またやかましくせず、そして変なニオイを放たないのは当然として、「一流の新幹線乗客」は、以下の条件を満たしている

「乗車時間」というデッドラインがあるから集中できる

【1】乗車中に仕事を1つ仕上げる

私は、新幹線で東京から京都まで移動するとき、その2時間半の時間で「せめて新幹線代くらいは稼ごう」と、一生懸命集中して仕事をすることにしている。

さらに、乗車中にチケット代の元を取ろうと、「この2時間半以内に、これこれの金額の付加価値を出そう」と集中している。

「乗車時間」というデッドラインを区切れば、人は通常の巡航速度より必死に集中するものなのである。

【2】目的地にきちんと最短でたどり着く

そして誰が何と言おうと、一流の新幹線の乗り方の最大の基本は「目的地にたどり着くこと」であろう。

当たり前の話なのだが、実際には私の友人に「東京から京都に向かったはずが、山陰地方まで乗り過ごしてしまった」という残念な二流すぎる人が存在する

また、新幹線の「ひかり」「こだま」「のぞみ」の区別がいま一つわかっておらず、東京から京都に向かうのにもかかわらず各駅に停車する新幹線に乗車してしまい、「悠久の時をかけて東海道を移動してしまっている」本当に残念な二流の人も、私は個人的に存じ上げているのだ。

当たり前のことなのだが、一流の乗客は「最短時間できちんと目的地に到着する」ものである。

これまで、「一流の人の新幹線の乗り方」と「二流の人の新幹線の乗り方」の違いに関して、「下から目線」で謙虚にその高い見識を披露してきた、グローバルエリートであるこの私。

しかし、ここで論じてきた「二流の新幹線乗客」というのが、実は私自身であるという驚愕の「大・どん・でん・がえし」を想像した読者の方は、はたして1人でもいただろうか?

実は「二流の新幹線乗客」は、この私


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実はいまだに、「ひかり」「のぞみ」「こだま」の中で、どれがいちばん速くてどれがいちばん遅いのか覚えていない、恥ずかしすぎる私

「日本の駅弁はおいしいなぁ、おいしいなぁ」と言っている間に、貝弁当やらマグロずしやら幕の内弁当やら、はたまたマカデミアナッツ入りチョコレートやら、日頃のダイエットの誓いはどこへやら、新幹線に乗った途端、すべての自制のタガが外れる、恥ずかしすぎる食い意地を持った、この私

そして「壊れた豚」よろしく、大ビュッフェ大会を1人で開催して車内に異臭を放ってしまっているのは、何を隠そう、この二流に転落したグローバルエリートの所業なのだ。

しかし、私のような「二流の新幹線乗客」がこの世から消えうせないかぎり、この地球に真の平和は訪れない

そして、新幹線のチケットを東京駅の1つ目の改札で取り忘れ、東京駅を出るときに狼狽して引き返し、「すいません、私、3分前にここ通り抜けた者なんですが、乗車券取るのを忘れたんです」などと、進歩のない過ちを繰り返す人物がこの世から一掃されないかぎり、この世の中は何一つ、よくならないのである。

それでは、本記事を通じ、読者の皆様の新幹線に対する態度が少しでも改善することを祈念しつつ、「グローバルメールマガジン」を書く旅路に出発させていただきたいと思う。