中国人で数千年続いてきた、子供が夫側の姓を名乗るという文化に今、変化が起きている。

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中国人で数千年続いてきた、子供が夫側の姓を名乗るという文化に今、変化が起きている。参考消息網がシンガポール華字紙・聯合早報の報道を引用して伝えた。

曹子烋君(10)と楊子澄(1)は兄弟。名前だけを見ると、異父兄弟、または親が離婚したと思うかもしれないが、実際には父親も母親も同じで、両親が離婚したわけでもない実の兄弟だ。

母親の楊楊さん(36)は「私も夫も一人っ子で、2人目が生まれた時に、夫が『子供を産むというのは女性にとってとてもたいへんなこと。二人目は君の姓を名乗れば、公平で、君の両親も喜んでくれるだろう』と言ってくれた」と説明した。

また、「父親とおじさん二人の子供も女の子。二人目は私の苗字で、男の子でもあるため、楊という苗字を残すことができ、父親が一番喜んでいる」とした。

しかし、子供が母親の姓を名乗るというのは、どの夫婦にとっても最善策となっているわけではない。

調査では、多くの男性が、「子供が母親の姓を名乗るということは女性側の家が強いということ。男性は『婿養子』として見られてしまい、その立場も弱くなる」との見方を示した。

楊楊さんも、「兄弟の苗字が違うと、両親が離婚したと思われるので、舅と姑も当初は反対していた。また、下の息子が学校に通い始めると、笑われるのではないかと心配していた」と話した。

中国社会科学院社会学所の研究員・李銀河氏は、「子供に母親の姓を名乗らせる夫婦が増えているということは、中国社会で女性の地位が向上し、男女平等が進んでいることを示している。中国の伝統は父親の苗字を受け継ぐ典型的な男権社会。結婚後は女性が男性の家に『嫁ぐ』。しかし、現在では、社会の観念は変わり、新規居住婚が増え、結婚後に夫と妻が双方の親から独立して、まったく新たな居所を定め、その地位は一層平等になっている」と分析している。

そして、「二人っ子政策が全面的に実施され、子供二人に別々の苗字をつける夫婦が少しずつ増加するだろう」と予測している。

冒頭の曹さんの息子二人のケースから見て、別々の姓を名乗っても特に問題はなく、社会の好奇の目にさらされることもないようだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)