15日、日本産のブリを韓国産と偽り販売した罪に問われていたソウル最大の水産市場・鷺梁津水産市場の業者らに、無罪判決が言い渡された。写真は鷺梁津水産市場。

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2017年11月15日、日本産のブリを韓国産と偽り販売した罪に問われていたソウル最大の水産市場・鷺梁津(ノリャンジン)水産市場の業者らに、無罪判決が言い渡された。韓国・聯合ニュースなどが報じた。

ソウル中央地裁は同日、農水産物の原産地表示に関する法律違反の罪で起訴された鷺梁津水産市場の業者86人全員に無罪を宣告した。

同市場で魚の卸・小売り業を営む被告らは、2015年11月13日から昨年1月30日にかけ、日本産のブリを韓国産ブリと同じ水槽に入れ、「国産」と表示し販売したとして在宅起訴されていた。

事件は韓国のテレビ番組の告発報道をきっかけに捜査が始められたが、警察が捜査過程で民間人イ氏に依頼し撮影した現場の映像には、「国産」と表示のある水槽などは映っておらず、イ氏は裁判で「産地自体を表示していない店が多かった」と証言したという。一方でイ氏は、店でブリの産地を口頭で尋ねたところ、1店を除きすべてで「国産」との回答があったとも証言した。

裁判所は「映像などを見るに、検察側が提出した証拠のみでは被告らが当該期間に日本産ブリすべてを国内産と虚偽表示したとは証明できない」とし、「店内の水槽にブリ自体がなかった被告人も相当数に上る」ことも考慮に入れ判断したと説明した。

被告らは判決を聞くなり「ありがとうございます」と叫び歓喜したというが、報道に接した韓国のネットユーザーの多くは怒り心頭のようだ。

記事のコメント欄には「どうかしてる。だまして売ってなぜ無罪?」「1匹でも偽装したら処罰すべきでしょ」「詐欺師が保護される世の中(笑)」「ふざけた国だ」「韓国の裁判官は日本の利益のために闘っている」と判決や裁判官への批判が並び、「今日から鷺梁津の不買運動をしよう」「鷺梁津市場は信用ならない」など市場への不信も募っている。

この怒りの背景には、日本産食品と聞いて放射能汚染を懸念する人が韓国でいまだ少なくないことがあるとみられ、「放射能に汚染された魚には本当に気を付けないと」「やっぱり日本産の食品輸入はやめて」といったコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)