周囲への気遣いができない人だな……

写真拡大

11月になってから晴天に恵まれている東京ですが、ここ数か月は雨の日が多かったと感じます。

先日エスカレーターに乗っていたら、前に立つ男性の傘がいきなり目の前に飛んできてビックリしました。

危険! 目の前にいきなり傘

その方は、傘を縦に持たず横に持っていたのですが、鞄から何かを取り出した際に傘先が持ち上がったようです。

かねてからこのような傘の持ち方については、多くの方が苦言を呈していますよね。小さな子どもも場合、傘先がちょうど目の高さになりとても危険です。このような持ち方をしているだけで、私は「この人は周囲への気遣いができない人だな」と感じてしまうのです。

さて、傘にまつわることですと、もうひとつ気になるのが電車内での傘の置き方。こちらの写真ですが、車内を通る何人かがつまずいたり、避けようとしてよろけたりしていました。

持ち主は寝ているわけでもなく、その光景を見ていながらも一向に傘を置き直すことはありませんでした。いったいどういう神経をしているのだろうと注意をしたい気持ちでいっぱいになりました。

恐らく他の乗客も同じ思いで様子を見つめていました。しかし、注意されると逆ギレする人が増えた現在では、安易に注意するとこちらがケガをする恐れもあります。

結局、気になりながらも電車を降りました。

長傘、正しく持っていますか?

駅や車内のアナウンスで傘の持ち方まで注意しなくてはいけない時代になるのは悲しいことです。本来であれば家庭で親が教えることだと思いますが、その機会がないのであればせめて社会人になる際には教えるべきと思い、私の新入社員研修では傘の持ち方についてもお話しをしています。

正しい傘の持ち方は、柄の先端を自分のカラダのほうへ向けて持ちます。先端を手の平で握る感じです。こうすると傘先が自然と内側に入り、雨のしずくは自分側に落ちるようになります。

自分の服が濡れるのは嫌という思いから、反対向きに持つ方も多くいますが、逆の立場であれば他人の傘で服を濡らされるのはとても不快ですよね。自分の傘なのですから、しずくの行方にも自分が責任を持たなくてはいけません。

車内で座る際は、傘は正面に真っすぐ立てて持ちます。これで左右の方はもちろん、前に立つ方の迷惑になることもありません。長傘は正しく持つとスマートな印象になります。(篠原あかね)