ディミトロフが「スペシャルな日」と完璧なゲーム展開で準決勝進出[ATPファイナルズ]

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「ATPファイナルズ」(11月12日〜11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のシングルス・ラウンドロビン4日目、グループ〈ピート・サンプラス〉第1試合は、ともに初戦を白星でスタートさせたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とダビド・ゴファン(ベルギー)が対戦。予選突破のために勝利したい両者の対決は、6-0、6-2という圧倒的な展開でディミトロフに軍配。試合時間は1時間13分だった。

両者の過去の対戦成績は3勝1敗でディミトロフが勝ち越している。直近では、「ABN AMRO ワールド・テニス」の準々決勝ではゴファンが勝利し、それ以前の「ガランティ・コザ ソフィア・オープン」「全豪オープン」ではディミトロフが勝利しており、4戦目となる今回の試合の行方が注目されていた。

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第1セット。このセットはディミトロフの圧巻の展開だった。第1ゲームを順調にキープすると、第2ゲームから縦横無尽にコートを動き回る展開をし、最後はネットプレーで冷静にボールを沈め、ラブゲームでブレークに成功。さらに攻め続け、第4ゲームではゴファンがダブルフォルトを2本出し、再びブレーク。スライスボールやゴファン側をオープンコートにして積極的にネットへ詰める素早い試合運びを何度も繰り広げ、気づけばディミトロフが6ゲームを連取し、6-0で第1セットを先取した。

ディミトロフからのサービスゲームで始まった第2セット。第2ゲームでゴファンからブレークを取ると、第3ゲームもきっちりキープ。3ゲーム連取するスタートとなった。第4ゲームは、ディミトロフがポイント先行となる展開だったが、ゴファンがネットに詰めてポイントを取りキープに成功。スタンドからも大きな声援が送られた。続く第5ゲームは、ゴファンにもブレークバックのチャンスが訪れる。ゲーム冒頭にディミトロフ側にコーチングをしたという理由でウォーニングが出されるアクシデントがあり、ディミトロフ側にいやな空気が流れたが、攻めの姿勢を緩めず、積極的にネットプレーなどで仕掛けたディミトロフが約9分の長いゲームをしのいだ。

第8ゲームでポイントをしっかり重ねていたゴファンだったが、3度のマッチポイントを握られてしまう。最後はディミトロフのフォアのストレートがベースラインをとらえゲームセット。ディミトロフが完璧なゲーム運びで準決勝進出を決めた。

一方、1勝1敗となったゴファンは、明後日の対ティーム戦に準決勝進出の望みをつなげた。

試合後、興奮した表情で喜びの言葉がなかなか言えずにいたディミトロフ。インタビューでは「今日は絶好調な日だった。スペシャルだったよ」と振り返った。「今日のショットにとても満足している。お互いをよく知っているからね。とにかく前に進むだけ。準決勝進出は目標だったからとても嬉しい。だけど、今は1つ1つの試合をこなすことが大事なんだ」と次の試合に向け気を引き締めていた。


(テニスデイリー編集部)


※写真はゴファンに対し完璧といえる試合展開を見せたディミトロフ。
(Photo by Photo by Julian Finney/Getty Images)