人の育て方に迷ったときに立ち戻るべき、たったひとつの教え

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

「この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?」

 たとえば子供と次のような約束をしたとします。「後片付けをしなければ次の日はおもちゃで遊ばない」と。子供もそれに同意し約束を交わしました。しかし、前日に後片付けをしなかった子供は次の日、おもちゃで遊べないことに腹を立て、泣きわめきます。周囲には人がおり、泣き声は周りの人へ迷惑になっています。あなたは子供との約束を破って、おもちゃを与えて静かにさせようか、と迷っています。さて、どうしますか?

 そんな時、自らに対してこう質問をしていただきたいと思います。「相手はその体験を通じて何を学ぶだろうか?」と。このケースの場合、もしも約束を破りおもちゃを与えたとしたら、おそらく子供はこう学ぶでしょう。「約束を破っても、泣きわめけば許してもらえる」と。この親の対応は子供に間違った考え方を植え付けてしまうのです。ですから、この場合、おもちゃを与えてはいけません。そして、叱らずに子供に笑顔で話しかけるのです。「遊べなくてお母さんも残念よ。だから、この次は一緒に後片付けをしようね」と。

 この方法は、相手が大人であっても通用する普遍的な法則です。私たちは人を育てる判断に迷った時、自らに問いかける必要があります。「この体験を通じて相手は何を学ぶだろうか?」と。そうすれば私たちは自分がどう振る舞うべきか、その答えを見つけることができるでしょう。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。