蔡英文総統(右)からトロフィーを受け取る祁家威氏(左)=総統府提供

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(台北 15日 中央社)台湾における市民社会や民主主義の発展に貢献した個人・団体に贈られる「総統文化賞」の授賞式が14日、台北市内で行われた。同賞は5部門あり、このうち社会改革部門には、台湾で約30年にわたって性的少数者(LGBT)やエイズ患者の権利を擁護してきた祁家威氏が選ばれた。

台湾では今年5月、最高司法機関である司法院大法官会議が、現行の法律が同性婚を保障していないのは違憲だとする判断を下し、法改正を要求した。当初、憲法解釈の申し立てを行ったのが祁氏だった。同性婚の合法性が認められるのは、アジア初。

式に出席した蔡英文総統は、「台湾社会をより多様に、より平等にした」と述べ、祁氏のこれまでの取り組みを高く評価した。

受賞コメントに臨んだ祁氏は、法改正について、政府や社会が民法改正か特別法制定かで揺れている現状を念頭に、「民法改正をするべき。特別法は20世紀の産物だ」と強調し、政府のさらなる努力を希望した。

総統文化賞は2001年から2年ごとの開催で、今年で9回目。祁氏のほか、長年台湾での地域医療や国際的な人道支援などを行ってきた米国人医師、サミュエル・ノーアードホフ(羅慧夫)氏(チャリティー部門)、台湾原住民(先住民)アミ族出身のミュージシャン、スミン(舒米恩)氏(青年部門)などが受賞した。

(鄭景ブン/編集:塚越西穂)