「プロ野球12球団合同トライアウト」(15日、マツダスタジアム)

 投手26人、野手25人の計51人が参加。1ボール1ストライクから始まるシート打撃形式。投手は打者4人と対戦し、野手は4打席に立った。

 約5000人の観客を前に自分の持ち味を発揮した。前ソフトバンクの大隣憲司投手が最速141キロでキレのある直球を軸に打者4人から1安打を浴びたものの2奪三振でアピール。「自分らしい投球はできた。今、持っている100%の力は出せた」と充実感を漂わせた。

 06年度ドラフトでは、希望枠でソフトバンクに入団。“江夏2世”と期待され2度の2桁勝利を含む52勝を挙げた。13年に国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」を発症し手術。翌14年にリーグ優勝を決めたシーズン最終戦で好投するなどの“復活劇”も見せた。

 球団から戦力外を通告された際も現役続行に迷いはなかったという。「現役でいきます、と。迷いもなかった。『引退』という2文字はなかった」。16年には1試合の登板で1勝。今年も1試合の登板のみでチームの優勝に貢献できず。ただ、本人の中では現役を続けていく意思に揺らぎはなかった。

 今後はNPB球団などからオファーを待つことに。「どこかでチャンスを頂ければ頑張る準備はできている。1年でも長く、まだまだ野球を続けていきたい」。はっきりとした口調からは確かな自信を伺わせた。