今回の欧州遠征を経て、日本代表の序列はどう変わるのか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト編集部)

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[親善試合]日本0-1ベルギー/11月15日/ブルージュ(ベルギー)
 
 日本代表は、ロシア・ワールドカップの組分け抽選会でポット4に入ることが確定している。つまり、グループリーグで同居するのはポット1〜3に振り分けられた国々で、いずれもFIFAランクで日本より格上のチームになるわけだ。となると、来年6月の本大会で「最弱」の部類に入る日本がボールポゼッションで圧倒するような試合はまずない。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督もそれを想定したうえでメンバー選びをするはずで、となると、チームのベースは正真正銘の実力国と戦った欧州遠征の面子になるだろうか。いずれにしても、4バックの最終ラインとGKのスタメンについては本大会まで大きな変化はないだろう。
 
 GKは川島永嗣で、4バックは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都。槙野か、昌子源か、それとも足の故障が癒えた森重真人か、スタメン争いで残る焦点はCBの一角のみ。控えに目を移せば、GKは西川周作と東口順昭がほぼ横一線で、それに続くのが中村航輔という構図か。
 
 CBは吉田が不動で、現時点ではベルギー戦で身体を張っていた槙野がリード。とはいえ、12月の東アジア選手権で昌子、三浦弦太あたりが評価を高めれば、激戦区となる。浦和がACLで優勝すれば、槙野は東アジア選手権と同時期に開催されるクラブワールドカップに参戦するはずで、となると、昌子あたりは改めて自身の評価を高めるうえで12月の代表活動は重要なアピールポイントになる。
 
 SBのバックアッパーは、酒井高徳が当確。今年初めて招集された車屋紳太郎、宇賀神友弥はまだまだ未知数で、例えば内田篤人がこの争いに食い込む余地はある。
 
 中盤は長谷部誠、井手口陽介、山口蛍の3名が有力なスタメン候補。そのうちブラジル戦とベルギー戦の両方に先発した井手口と山口は今後、中盤の確固たる軸になる可能性もある。

 守備的MFの控えは遠藤航が筆頭候補で、攻撃的MFのそれはベルギー戦でそれなりに存在感を示した長澤和輝が有力候補か。欧州遠征であまりアピールできなかった森岡亮太、出番がなかった倉田秋は現時点で長澤より序列が下と見るべきだろう。
 今後、中盤で気になるのは香川真司の復帰があるかどうか。献身的でエネルギッシュな山口や井手口のようなタイプを優先するなら、技巧派の香川は厳しい。とはいえ、対戦国にプレッシャーをかける意味で、香川だけでなく、本田圭佑、岡崎慎司というビッグネームがベンチにいるのは重要かもしれない。実力的にも香川はむしろ今回の欧州遠征で外れたのは驚きであり、復帰の可能性はある。
 
 攻撃的MFには柴崎岳など他にもタレントはいるので、まだまだ入れ替えはあるだろう。
 
 CFは大迫勇也がポールポジション。ボールを収める技術は杉本健勇や興梠慎三より上でポストプレーの質も高いが、ただ、ブラジル戦に続き、ベルギー戦でもゴールを奪えなかったのは痛い。ハリルジャパンでの立ち位置は不動に近いが、絶対的な柱というわけではないだろう。ここからの活躍次第でサブ降格という事態もなくはない。

 今後の見どころは2番手以降の争いで、例えば金崎夢生の復帰はあるかは興味深い。国内組で臨む12月の東アジア選手権は、杉本にとって真価が問われる舞台であり、ここで結果を残せなければ、岡崎、金崎らにまくられる可能性もある。
 
 スタメンも含めて序列の予想がもっとも難しいポジションがウイング。浅野拓磨も久保裕也も欧州遠征で精彩を欠き、乾貴士もゴールに直結する仕事ができなかった。
 
 原口元気も昨年の今頃のような“無双感”はなく、むしろ調子を落としている印象。今回は招集外だった武藤嘉紀、しばらく招集されていない小林悠や宇佐美貴史にもチャンスはありそうだ。ことウイングに関しては、あっと驚くようなニューフェイス(例えば柏の伊東純也など)が試されても不思議はない。

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