MF長澤和輝をねぎらうハリルホジッチ監督

写真拡大

[11.14 国際親善試合 日本0-1ベルギー ブルージュ]

 日本代表は14日、ベルギー・ブルージュのヤン・ブレイデルスタディオンで国際親善試合を行い、ベルギー代表に0-1で敗れた。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

●バヒド・ハリルホジッチ監督

「一言だけ、残念だ。チームは良い試合をしたと思う。1人(シャドリ)に4人が抜かれ、もったいない失点をしてしまったが、ブラジル戦よりもいいゲームコントロールができた。攻撃面では得点につながるチャンスがあったに関わらず、それができなかったことが残念だった。いい結果を求めていたので残念だが、このような結果であっても、先ほどロッカールームでは『大きなライオンを倒すところまでいったぞ』と選手たちを祝福した。次はもっとよくなると思う」

─ブラジル戦からどのような点が改善されたか。

「まず心理面でより良い準備ができた。ブラジル戦のあと、ようやく彼らはブラジルに対等とまではいかないが、かなりのところまでプレーできることに気付いた。ブラジル戦の最初の20分は相手をリスペクトしすぎたところが問題だった。今日は最初の10分から入りがよかった。2、3回のチャンスもつくった。最初の5分、10分で浅野にもう少し経験、冷静さがあればゴールできたのかなと思う。試合全体を通してはブロックを高い位置、低い位置でオーガナイズできていた。我々が与えたアドバイスに対して、彼らはしっかりリスペクトしてやってくれた。ただ、パスのところで簡単に失ってしまったところが心配だ。ラストパス、得点を取らせるためのパス、3対1のシチュエーションでフィニッシュまでいけたが、いいチームならこれを何なく決める。経験が足りない選手が多いので、まだ伸ばすところがたくさんある。この2試合を通して、いろんな結論を導き出せた。我々にまた別のトレーニングが必要であることを、あらためて教えられた。W杯本大会に向けて、より良い準備ができると思う」

─導き出された結論というのは。

「まずこのチームにものすごく可能性を感じた。守備のところはブロックをつくれば、どんなチームでもボールが奪えることを証明した。今度はボール奪ったあとの冷静さをトレーニングしなければならない。できるだけ速くボールを前の局面に進めていかないといけない。つまり背後にボールを導き出すということ。良いチョイスをする、良いパスをするということが問題になる。今日は本当に多くのチャンスがあった。そこは自信や経験の問題になってくる。ブラジル戦、ベルギー戦に初めて出た選手もいたが、相手も強い。負けてしまったので満足はしていないが、成長するため、学ぶために来たというのもある。私の頭の中にはアイデアがあって、もう少しここを伸ばしたいというのもある。それはタクティクス、メンタル、テクニックにおいてだ。個人で違いを見せつける選手が足りないということも時々思う。ブラジルには何人かいる。ベルギーにもいた。両サイドの選手もすごかった。こういう違いを生み出せる選手が我々はまだ足りない。特に点を取るというところ。ただ、そこを求めても仕方がないので、我々は組織プレーで、トップパフォーマンスで挑んでいかないといけない」

─守備に関して選手の中で話し合いがあったようだが、いい変化はあったか。

「戦術のところはみんなでしっかりトレーニングした。そして、我々が与えたアドバイスがしっかり選手に守られた。中をどのように切るのか、外をどのように消すのか、すべて説明した。そして選手にも『みんなで話し合ってくれ』という話をした。1人に突破されたらだれがそのポジションに入るのか、さらにズレたらだれが入るのかというところまでお互い突き詰めた。毎試合、攻撃の役割も守備の役割も完璧に把握して選手が入ってくれるのは変わりない。個人の説明、組織の説明をして、選手たちは自分の役割を完璧に把握して試合に臨んでくれた。ただ、1人があんなに3人も4人も突破してくるというのは予想していなかった。ただ、今日はハイプレス、ロープレスを使い分けた。フィジカル的にトップでない選手もいた。このようなリズムに付いていけるように、何人かはもう少し準備して入っていかないといけない。守備で満足せず、攻撃にも行かないといけない。そうしたところもしっかり伸ばしていきたい」

─W杯まで時間がないが、どうチームを完成させていくのか。

「各個人個人に話しているが、W杯本大会に向けての準備ではクラブが大事だ。次は3月に合宿があるが、まずはフィジカルを上げて合宿に入ってほしい。フィジカルコンディションがもうちょっと上がれば、攻撃でも守備でもより良い戦術が使える。特に国内組。12月にE-1選手権があるが、そこでしっかり準備してほしい。この12月の中で国内組からA代表に入るのかどうかという決断がなされると思う。ただ、本当のトレーニングは本大会前の3週間で突き詰めていく。その3週間でテクニック、タクティクス、フィジカル、メンタルのすべてを上げていく。それから3試合を戦わないといけない。もしかしたら、もうちょっとやらないといけないことがあるかもしれない。6月で準備が始まるわけではない。今日から6月まで、全部が合宿みたいなものだ。それをすべて自分たちのクラブでやってほしい。自分のパフォーマンスを上げてほしい。代表候補の選手には毎日、コンタクトを続けていきたいと思う」

─長澤を先発で起用したが、評価は。

「初めての試合にしては本当に良かったと思っている。たくさん走ったし、守備もたくさんしてくれた。あとは攻撃面でもっと顔を出してほしいと思うが、国内組の全員に言えることだが、リズムになかなか付いていけない。もしかしたら(山口)蛍だけがフィジカル的な能力が少し高いのかなと思う。こういった試合のリズムに十分付いていけるのは蛍だ。他の選手はまだまだだ。ただ、長澤はテストをした。このような簡単ではない相手に対してどのようなプレーを見せるか。私は満足している」

(取材・文 西山紘平)


●2018W杯ロシア大会特集ページ