ベルギーに敗れた日本。1点が遠かった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[親善試合]日本0-1ベルギー/11月15日/ブルージュ(ベルギー)
 
 決めるべきところで決めたベルギー、そうでなかった日本。この差が勝敗を分けるポイントのひとつだった。悔やまれたのは、40分のシーン。井手口陽介のFKに吉田麻也がヘッドで合わせた絶好機をモノにしていれば、あるいはまた違う試合展開になっていたかもしれない。
 
 前半の日本は少なくともブラジル戦よりアグレッシブなサッカーを展開していた。右ウイングで先発出場した浅野拓磨を中心にスピーディな攻撃を仕掛け、バイタルエリアまでは侵入できていた。
 
 ブラジル戦のように圧倒された感はなく、むしろ前半に限れば試合は日本ペースだった。だからこそ、40分の決定機を決めて先制したかった。仮に1-0とリードしていれば、ベルギーももっと真剣になっていたはずで、それはそれで有意義なテストマッチになっていただろう。
 
 しかし、結果は0-1の敗戦。チャンスを活かせず、いつしか試合の流れを失うと、終盤の大事な時間帯に失点する。しかも、絶対にやられてはいけない相手のエース、ロメル・ルカクに決勝点を奪われるということは、アンラッキーというより完全な力負けだったのではないか。
 
 日本が押し気味にゲームを進めていた前半、エリア内で完璧な形を作ったシーンが果たしてあったか。確実にゴールへと迫ったベルギーの攻撃に比べて、日本のそれは中途半端。クロスの質は低く、シュートもコンスタントに枠に飛ばない。これでは強豪に勝てるはずがない。
 
 善戦? いや、そう捉えるのは楽観すぎるだろう。今回のアジア最終予選でも課題とされていた最終局面でのプレー精度の低さを改めて露呈しただけで、募るのはむしろ危機感だ。格上ばかりと当たるロシア・ワールドカップで金星をあげるには、限られたチャンスをしっかりとモノにする必要がある。その点で、今の日本は厳しい。攻め切れないどころか、守りも不安定と希望を見い出しにくい状態だ。これといった武器がないのは、ある意味、致命傷ではないだろうか。
 
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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