悔しがるDF吉田麻也

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[11.14 国際親善試合 日本0-1ベルギー ブルージュ]

 一瞬の隙を突かれた。0-0で迎えた後半27分、ベルギーは左サイドでボールを持ったMFナセル・シャドリがドリブルを開始。寄せの甘かったFW久保裕也、MF森岡亮太を振り切ってPA内に切れ込むと、DF吉田麻也(サウサンプトン)もかわして深くえぐり、左足のクロスをFWロメル・ルカクがヘディングで押し込んだ。

「中盤も後ろも全員が一瞬、気を抜いてしまったのではないか。中に入られて、本来は外、外に追い出すべきだった。ボックスに入ってからはノーチャンスだった。その前に止めるべきだった」。ゲームキャプテンを務めた吉田はそう唇を噛んだ。

 3-6-1のシステムを組むベルギーに対し、守備はうまくハマっていた。「ハメ方は悪くなかった。相手の3バックは前の試合からあまりうまくいってなかった。そこをうまく突けた。彼らがフラストレーションをためながらプレーしているのは感じた」。だからこそ、失点のワンシーンが悔やまれた。

「ワンチャンスをモノにしてくる差が顕著に出た。決めるところで決める選手があのチームにはいる」。プレミアリーグでも対峙してきたルカクに対してもDF槙野智章と2人で厳しく体を寄せ、前を向かせない守備でうまく抑えていた。しかし、少ないチャンスを決めてくる決定力が、ベルギーのエースたるゆえんだった。

「一つのチャンスを生かすか殺すかで勝敗が分かれる。上のレベルに行けば行くほど、それが顕著になることを多くの選手が感じたと思う」。結果こそ0-1の惜敗だったが、両者の間に敢然と横たわる差を感じないわけにはいかなかった。

(取材・文 西山紘平)


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