【恋愛講座】相手の仕草から気持ちを探るのが無意味な理由

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仕草では、相手の気持ちわかりません。

相手の気持ちってどうやったらわかるんだろう…というのは、いつの世にも、どんな人でも悩むポイント。相手の気持ちがさりげなくわかる方法があればいいのに、例えば仕草とか…。でも、それがわかったところで、本当に悩みは解決しますか?

そもそも、仕草のみでは相手の気持ちは、わかりません。心理学などの知識や技術を用いてカウンセリングする臨床心理士の心理面接(クライアントに会う時間)などでも、仕草はあくまで一つの表現にしかすぎないと考えられています。

よく出てくる仕草としては、例えば

・自分の体(耳たぶや首など人それぞれ)を触っていると、緊張している
・手を隠していると、本音を隠そうとしている
・体の前屈み加減で、話に対する積極性がわかる
・上を見ていると、過去のことを思い出している

などは言われています。それはそうだとしても、その先はやっぱりわからないものです。それに、仕草で相手のことをわかった気になってしまうと、“その人自身”を見落としてしまう可能性もあるので、仕草に頼るのはオススメできません。

例えば「緊張しているな」とわかっても、なぜ緊張しているのかまではわからないですよね。もしかしたら、確かにあなたのことが好きだからかもしれないし、あなたのことは上の空で仕事のことを考えて緊張しているのかもしれないし、隣の席に座っている人の威圧感に緊張しているのかもしれません。そして、これらの違いを見分けられるのであれば、仕草からわかる心理も考える必要がなくて、相手を観察していればいいことになります。

相手ときちんと向き合って気持ちを確認

もし仕草や態度で相手の気持ちがわかったら、あなたはどうしますか?「自分に興味がない」ことがわかったら、次は「振り向かせるテクニックを知りたい」と思いますよね?「自分に興味があるらしい」ことがわかったら、次は「気持ちを伝える方法を教えてほしい」ってなるのではないでしょうか?

仮にそれらもうまくいったら、さらに次のテクニックを求めるようになります。テクニックは時に大事なこともありますが、恋愛関係はゲームではありません。人とかかわることや、その中で気持ちが通じ合うことは、人間関係を育てていくために欠かせないことです。傷つきたくない気持ちもすごくわかりますが、相手の一部を見るのではなくて、相手のこと全体を見て、その人との触れ合い方、心の機微を感じることに繊細になったほうがいいでしょう。

恋愛関係を含む人間関係全般に、正解・不正解はないのです。相手のことを好きな気持ちを大切にして、相手ときちんと向き合って、どうすると二人がお互いに気持ちいいのかを考えるほうがいいのではないでしょうか?

 

ライター:三上あずさ
柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。思春期若者世代の性の悩み相談・悩み解決に携わる。その他、「両親学級」で講師をつとめたり、大人の性の相談を受けるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動