ソックが初勝利、ラウンドロビン突破に向けてチリッチ撃破[ATPファイナルズ]

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「ATPファイナルズ」(11月12日〜11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のシングルスの予選3日目、グループ〈ボリス・ベッカー〉第1試合は、マリン・チリッチ(クロアチア)とジャック・ソック(アメリカ)が対戦。両選手とも初戦を落としているだけに、ラウンドロビンを突破するには、勝利が必至。試合は3セットの激戦となりソックが5-7、6-2、7-6(4)のスコアで初勝利を納め、「ATPファイナルズ」を1勝1敗とした。試合時間は2時間28分。

過去の両者の対戦成績はソックが2勝しているが、それは2016年の「全米オープン」と「デビスカップ」での顔合わせで、今年の二人の活躍からみればあまり参考にはならないだろう。

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チリッチのサーブから第1セットはスタート。フォアのストレートでソックのバック側を攻める作戦を展開するが、いきなりソックがブレークに成功する。続く第2ゲームはチリッチがオープンコートをつくり、速いボール展開の攻めをみせブレークバックに成功。お互いがブレークをするオープニングとなった。

その後はお互いにキープ。ソックは得意の回り込んでのフォアハンドで攻め、一方チリッチも多彩なショットでソックを走らせポイントを獲っていった。第11ゲームでソックにブレークポイントのチャンスが訪れるが、チリッチが逃げ切り6-5とした。そのままギアを上げたチリッチがゲームのペースをつかみブレークに成功、第1セットを奪った。

第2セットは、第1ゲームからソックがフォアハンドを決めブレーク。流れがソックへ動き出したように見えた。2-1で迎えた第4ゲームは、5回デュースとなりチリッチにもチャンスが訪れたが、ソックがボールを深めにリターンするなど多彩なボールで攻めキープし3-1とする。そしてその勢いのままソックが第5ゲームをブレークし、2ブレークアップでゲームを有利に展開。ソックが第2セットを取りセットカウントを1-1とした。

第3セットは、いきなり第3ゲームまでチリッチが取るという圧倒的な展開になる。思わぬ展開に沈んだ表情を見せたソックだったが、サーブより速いフォアハンドを武器に攻め始め、第5ゲームはチリッチを左右に揺さぶりオープンコートをつくる展開でブレークバックに成功する。その後はお互いがキープを守りタイブレークで決着することになった。

タイブレークでもお互い譲らずにいたが、積極的にネットプレーで攻めるチリッチがミニブレークを取り4-2とする。しかし、ソックも負けじとコードボールの緩いボールに追いついてウィナーを取り4-4とする。チリッチのミスショットにも助けられ、再び5-4とリードし勢いがついたソックが最後はバックのストレートを決め、激戦を制した。

試合後のインタビューでは「タフな試合だった。けれどロンドンのみんなに助けられて勝つことができたよ」と、初勝利の喜びを語った。戦術では「スライスやバックハンドが功を奏したと思う」と分析していた。

(テニスデイリー編集部)

※写真はフルセットの末、初勝利を飾ったソック。
(Photo by Julian Finney/Getty Images)