不祥事は秋巡業開催中に起こった。

 日馬富士関本人だけでなく、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)はもちろん、貴ノ岩関の師匠にあたり、力士一行を監督する巡業部長の職にある貴乃花親方も責任を問われることになる。

 日本相撲協会の春日野広報部長によると、10月26日に行われる鳥取巡業の前日、貴ノ岩関は貴乃花親方から「(母校の)鳥取城北高へあいさつに行ってこい」と声を掛けられ、同校で関係者に挨拶した。

 その後、モンゴル出身の3横綱をはじめ多くの関取がいる宴席に参加し、日馬富士関から暴行を受けたとされる。

 協会の事情聴取に対し、貴乃花親方は「誰が(宴席の)メンバーかは把握していない」と説明。横綱白鵬関は宴席への出席の有無について「場所中だからね」と語るにとどめた。

 伊勢ケ浜親方は問題を把握した後、この日を含めて貴乃花親方へ電話や対面で3度謝罪。巡業開催中の不祥事とあって貴乃花親方も協会に対し「私も至らないところもあった。私個人の責任でもある」と説明したという。

 今後は協会の危機管理委員会で部長の鏡山親方や委員長の高野利雄外部理事(元名古屋高検検事長)らが両師匠や日馬富士関、貴ノ岩関、宴席に出席した力士らから事情を聴き、解明を進める。鏡山親方は結論が出る時期について「めどはいえない」と語った。角界が自浄作用を示せるかも問われる。